マリみてTT:コラムあるいは雑文(2004年10月)

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つぼみが薔薇さまにならなかった場合    - 04/10/30 -

前回の「選挙の仕組みは?」のコラムに予想以上のコメントがついたので、続編を書いてみます。
それは、「つぼみがすんなり薔薇さまにならなかった場合はどうなる?」ということです。
特に「役職の通称名(つまり薔薇の色)はどうなるのか」という疑問です。
リリアンの歴史上「そういうこともあった」ことは予測できます。
では、どういうケースが考えられるかと言うと・・・
A. つぼみが三人いない(薔薇さまの内の誰かが妹を作らなかった)場合。
B. つぼみは三人いたが、何らかの事情により(例えば健康上の理由)つぼみの誰かが立候補しなかった場合。
C. つぼみは三人とも立候補したが、対抗馬がいて、つぼみの誰かが選挙に負けた場合。
D. つぼみが三人とも立候補して対抗馬もいなかったが、つぼみの誰かが選挙で不信任になった場合。
のような場合が考えれます。

A. つぼみが三人いない場合
まず、自主的に立候補する生徒がいた場合(そして当選した場合)、それがひとりだけなら薔薇の色は自然と決まりますが、ふたり以上の場合は問題です。私の想像では「一般生徒から自然とよばれるようになる」ことで決まると思います。
ただし、リリアンでは(つぼみがいないという理由で)一般生徒が自主的にふたり以上立候補するということにはならないと思います。
ではどうなるかというと、現生徒会の責任で誰かに立候補を打診するか、もしくは推薦候補をたてるのではないかと思います。つまり「正式には妹ではないけれど、後継者に推薦します」という感じです。
つぼみがいなければ人手不足になりますから、恒常的に手伝いによばれていた下級生のひとりやふたりはいたでしょう。薔薇の色は、推薦者が誰かということで決まることになります。
そもそも、「つぼみが後を継ぐ」という慣習も、前任者の推薦ということから変化したのではないかと思います。

B. つぼみは三人いたが、何らかの事情によりつぼみの誰かが立候補しなかった場合
この場合もA.の場合とほとんど同じでしょう。ただ、薔薇さまの推薦ではなく、立候補を辞退したつぼみ自身の推薦(親しいクラスメートに託すとか)というのがあり得そうです。薔薇の色も、推薦者で決まるでしょう。

C. つぼみは三人とも立候補したが、対抗馬がいて、つぼみの誰かが選挙に負けた場合
「ロサ・カニーナ」で静さまが当選していれば、このケースになっていました。入れ替わりがひとりだけなら、薔薇の色は問題ないでしょう。つまり、静さまが白薔薇さまになっていたのかもしれません。
もし、対抗馬が他にもいて、つぼみがふたり(あるいは三人)落選した場合は、薔薇の色はどうなるのでしょう。私はA.の場合と同様、「一般生徒から自然とよばれるようになる」ことで決まると思いますが、リリアンの歴史ではこういう事態になったことが無いのではと思います。

D. つぼみが三人とも立候補して対抗馬もいなかったが、つぼみの誰かが選挙で不信任になった場合
リリアンの歴史上、たまには人気のないつぼみもいたでしょうから(笑)、あり得たかもしれません。この場合は再選挙ですが、選挙実行委員会の責任で推薦候補をたてることになるでしょう。めぼしい候補がどうしてもいない場合は仕方ありませんから、選挙実行委員の誰かが立つしかないでしょう。
薔薇の色については、C.の場合と同様です。

まあ、何にしても「当選者につぼみがひとりしかいない、またはひとりもいない」という事態は、リリアンの歴史ではなかったかもしれません。つまり、そういう場合「薔薇の色の引き継ぎはどうするか」というようなことは、「なにも決まっていない」というのが真実かもしれません。
2004/10/30 1:28:12〔投稿者:円〕
Bの場合、立候補しない蕾に妹がいるならば、その人が立候補すると言うことも考えられますね。
2004/10/30 10:25:25〔投稿者:kuro〕
一番面白みに欠ける意見かもしれませんが、薔薇の色に関しては特に規定の様なものは無いかもしれません。「役職に区別が無い」という事は誰がどの色で呼ばれようが生徒会運営上何ら支障がないという事で、特に規定をする必要はない訳です。ですから極端な話、ある日突然3人が申し合わせて色の呼称を取り替えっこしたとしても、おそらく生徒会規約上は問題ないだろうと・・・(笑)。しかし「薔薇さま」は単なる「生徒会役員」でなく、学園の伝統を背負い、また学園内のアイドル的側面も持ってるので、もちろんそんな事が許される訳もありませんが。まあでもリリアンの事ですから、情緒的な側面を重視して規約の中に「薔薇様の呼称」について何らかの記述があるかもしれませんね。
2004/11/4 10:5:58〔投稿者:いわし〕
中学には生徒会が無く、高校では生徒会が弱かったので(言い訳)、リアルに考えられていませんでしたがブゥトンも立候補者もいない場合、確かに山百合会幹部は立候補の打診くらいはする必要があるのかも…。 「白薔薇のつぼみの姉」なんてのが出てくる可能性があるのですね(<円さん)
2004/11/4 18:49:26〔投稿者:円〕
「〜薔薇のつぼみの姉」=「〜薔薇様」だと思いますので、登場するとしたら「〜薔薇の姉(あるいはお姉さま)」ではないでしょうか(<いわしさま)
2004/11/4 22:2:43〔投稿者:kuro〕
可能性のひとつとして、どうしても候補者が3人に満たない場合等は、その年度に限って二人ないし一人(さすがに可能性は極めて低いと思いますが)の薔薇様によって山百合会が運営される、というのもアリかも。
2004/11/4 23:30:9〔投稿者:いわし〕
間違えました、これは恥ずかしい(<薔薇のつぼみの姉)。「自然と呼ばれるようになる」説には当初違和感を覚えましたが、それが起こりえるのがマリみて、という気もしてきました
2004/11/6 0:13:38〔投稿者:teto〕
紅・黄・白以外の名称がつけられることもあるのではないでしょうか。たとえばの話ですが蟹名静嬢が当選した場合、ロサ・カニーナがあらたに加わり、桃薔薇さまと呼ばれる。翌年以降は選挙の結果や新しい薔薇様の意向によってロサ・ギガンティアが復活するかもしれないし、ロサ・カニーナが引き続き使われるかもしれない。最初は違和感を感じるかもしれませんが、この状態が数年続けばリリアンの3薔薇は自然と紅・桃・黄で落ち着くことになると思います。
2004/11/07 08:17:31〔投稿者:管理人〕
静さまに特別なニックネームが存在したのはたまたまですから、特殊な例と言えるでしょうね。
ほとんどの場合は当選前から「ロサ・×××」よばれているというのは考えにくいですから、役職名が変わることはないでしょう。
でも、静さまの場合は、たしかに「当選していたらあるいは」という感じはします。「ロサ・ギガンティアとロサ・カニーナの両方で呼ばれる」というのも、あるかもしれませんね。
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選挙の仕組みは?    - 04/10/27 -

「ロサ・カニーナ」を読んで疑問に思うことのひとつ・・・それは「リリアンの生徒会役員選挙の仕組みはどうなってるの?」です。
山百合会の幹部を選出する、この選挙について解っているのは・・・
定員は三名。
役職に区別は無く、三名の当選者が対当に役割を分担する。
ほとんどの年は立候補者が三名で、事実上の信任投票になる。
有権者は、一、二年生全員。
開票と集計にそれほど時間はかからない(投票は土曜の四時間目終了後、即日開票で発表は午後二時)。
こんなところでしょう。
一般的な生徒会なら「会長、副会長、会計、書記」などの役職があるので、それぞれに候補者がたち、それぞれに投票するという制度になるでしょう。それぞれの役職ごとに「候補者が複数いれば普通の投票、ひとりなら信任投票」という解りやすい方法になります。実際、花寺はそんな感じだと想像できます。
一方、リリアンは「紅、黄、白」の区別が選挙制度自体にあるのかどうかもはっきりしません。
ただし「それほど複雑な制度ではない」ことと「立候補者が三名の場合と四名以上の場合で、大きく変わることはない」ことは、予想できます。
仮に、立候補者が三つのポスト「紅、黄、白」を選んで立候補するとするなら、投票も有権者ひとり当たり「紅、黄、白」の三票ということになるでしょう。それぞれのポストに立候補者がひとりの場合「過半数をとれば信任」、複数の場合「得票数が一位の候補者が当選」ということになり、解りやすい。
しかし、この方法には大きな欠点があります。それは、四人目の候補者は「誰かをねらい撃ち」することが可能になることです。
物語では静さまが先に立候補しているので、志摩子さんにその権利が発生します。これでは平等とは言えず、あまり良い制度ではありません。リリアン独特の「三つのポストが平等」という制度が、むしろ悪く作用してしまいます。
そうなると、もうひとつ考えられるのは「立候補者にはポストを選ぶ権利が無い」方法です。
この場合、有権者の投票がひとり当たり「一票」の場合と「三票」の場合が考えられます。
ひとり当たり「一票」の場合は上位三名が当選となります。候補者が四名以上の場合はそれでいいのですが、三名の場合「どういう場合に不信任になるのか」が、合理的には決められません。
それに比べて、ひとり当たり「三票」の場合は、候補者が四名以上の場合は上位三名、候補者が三名の場合はそれぞれが過半数を取れば当選ということになり、解りやすくなります。
しかし、三票がばらばらの投票用紙だと煩雑ですし、ひとりで同じ候補者の名前を二重三重に書いてしまう行為を抑止するのが難しくなります。
合理的な方法としては「一枚の投票用紙に三人の名前を書く(不信任の場合、必ずしも三人すべて書かなくて良い)」、あるいは「投票用紙には立候補者の名前が全員印刷済みで、信任する候補者に○を(最大三人まで)つける」という方法があると思います。
というわけで、私の想像する「リリアンの生徒会役員選挙制度」は・・・
定員は三名。
投票用紙は有権者ひとりあたり一枚だが、一枚につき三名(つまり定員数)まで投票できる(白票は全員不信任を意味する)。
候補者が四名以上の場合は、上位三名が当選、候補者が三名の場合は有効投票総数の過半数で当選。
締め切りまでに候補者が三名に満たなかった場合は、推薦で候補者をたてる。
不信任が出た場合は、推薦で候補者をたて再選挙(リリアンでは、めったになさそうですが)。
この制度には、再選挙になっても方法が変わらない(定員が減るだけ)という利点がある。
とまあ、こんな具合でいかがでしょう。
想像は楽しいのですが、私の想像は無難すぎて面白味に欠けるかもしれません。
(選挙に面白さを求めるのは変ですが・・・笑)
2004/10/27 12:46:23〔投稿者:いわし〕
確かにその方法なら問題無さそう…。祥子さまが紅薔薇さまになれない可能性を憂う祐巳の発言などからしても、ポストごとに分かれて投票という事は無さそうですね。もう1つ考える事があるとするならば当選後どういう風に薔薇の色が決まるか。作中に出てきたケースでは流れで自然に決まってしまいそうですが…(^^;
2004/10/28 21:6:48〔投稿者:朱夏〕
リリアンの生徒会選挙で忘れてならないのは、「薔薇の蕾(ブウトン)」の称号。前薔薇様のプティ・スールは、立候補したとき、自動的に前任者からの推薦を得られるシステムなわけで、自分の姉のポスト以外は選べません(たぶん)。しかも、前薔薇様からの推薦はかなり強力。もし蟹名静が圧倒的な強さで勝てたとしても、選に漏れたのが志摩子だったら、紅薔薇、黄薔薇のポストは得られないシステムでしょう。滅多にないことですが、ブウトンが二名以上立候補しなかった場合、新規の立候補者は、ポスト(薔薇のカラー)を任意に選べる事になります。しかしこの場合も、最終的にそのポストは、前薔薇様の承認によって始めて決定するのではないかと考えられます。全生徒の投票に対して、前任者の推薦が同等に有効な選挙は、決して現代民主主義選挙とは言えません。このようなリリアンの生徒会は、どことなく十九世紀の貴族院を彷彿とさせます。こうした旧階級制度に対するほのかな憧れも、「マリみて」の味わいの一つと私は思っています。いずれにしても「マリみて」が今後も続いて、祐巳や由乃が、正真正銘の薔薇様になる所を見てみたいものです。
2004/10/28 23:6:34〔投稿者:円〕
山百合会の選挙システムはリリアンの謎の一つですね。ワトソン様が想像する方法がやはり一番無難で妥当だと思います。上記の朱夏様の意見について、ブゥトンというのは山百合会の公式の役職ではないようですので、さほど問題はないと思います。
2004/10/29 2:47:9〔投稿者:いわし〕
要は例えば水野蓉子も佐藤聖も卒業するまで妹を持たなかったら後任者の色はどうなっていたのかな、って事だったんです。…さして重要では無い仮定ですね。ただ卒業生である薔薇さまは基本的に選挙にはノータッチだと思います(朱夏さんのコメントの推薦・承認の辺り)。…コメントにレス付けていくのは反則でしょうかしかも2回目で長いm(_ _)m
2004/10/31 15:18:45〔投稿者:管理人〕
薔薇さま方が「選挙にノータッチ」なのは「つぼみに任せる」という意味で、つぼみがいない場合は責任上ノータッチではいられないような気がします。
2004/11/28 21:23:02〔投稿者:でるもんた・いいじま〕
私の通っていた高校では、生徒会長にしても文化祭・体育祭実行委員長にしても、1名だけ選挙で選んで、あとの役員は投票をせずに会長・委員長が指名するという方式でした。最初は奇妙に思えましたが、体育祭や文化祭のような「期間限定」の場合はこの方式が合理的なんですよね。一般の生徒は生徒自治には関心が薄い(要するに自分の所の出店が出せれば誰が委員長でもいい)ので選挙、というより立会演説会に時間をかけたくないし、委員長が自分の運営方針に賛同する人を集めて強力なリーダーシップを取れるしで。
うちの学校の場合は、生徒会は名誉職で、文化祭・体育祭実行委員会が実働集団だったので、生徒会長は品行方正であれば誰でもいい、という点もありました。
2004/12/10 23:08:32〔投稿者:ちょこと〕
投票用紙に紅・白・黄の三つの枠があって、その中に名前を書く。薔薇の色は得票数の多い順にすればいいんじゃないでしょうか。(白枠は見えなくなるので黒の二重枠ってことで)
2004/12/11 17:56:03〔投稿者:管理人〕
ちょことさま、ご意見ありがとうございます。「当落自体は総得票数、色は色別に集計して」という意味ですね。開票と集計が短時間で終わっているところを見ると、そこまで複雑なことはしていないだろうと思います。
2004/12/13 13:36:33〔投稿者:銀のハンマー〕
亀&長文で失礼します。有権者一人当たり一票か三票かについてです。ワトソン様と同じく三票だと私も考えます。理由は蕾に有利だからです。「ほとんどの場合、蕾が薔薇様になった」と言うのは蕾以外の候補者が居なかったと言うことかもしれませんが、選挙になった場合一票だと番狂わせが起き易いのです。一人一票だと有権者数の4分の1を超える得票があれば、他の候補者の得票に関係無く上位三位以内にはいれます。二年藤組(全体の12分の1)と言う支持基盤がある静様にとって決して困難な数値ではなく、蕾三人の間で票が偏れば当選ラインはもっと下がります。これが三票の場合、確実に当選するためには有権者数の4分の3を超える得票が必要となり、知名度で劣る静様にはとたんにハードルが高くなってしまいす。
支持者の投票行動も三票の場合つぼみに有利になります。一票の場合、静陣営はとにかく静に投票すれば良いのに対して、蕾三人を当選させるためには票を均等に分配する必要があります。支持者が勝手に行動していては対立候補に足元をすくわれます。三票の場合、蕾陣営は「蕾三人に投票してね」で済むのに対して、静陣営は静に投票させるだけではなく、絶対に志摩子(三人の中でもっとも得票が少ないであろう相手)に投票しないように支持者に働きかける必要があります。放っておくと支持者の3分の2が志摩子にも投票してしまい支持者数の3分の1しか志摩子に差をつけられません。
祐巳の「とても接戦とは言えない」という表現から、一人当たり三票だっただろうと理屈をこね回してみました。
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祥子お姉さまぁ    - 04/10/21 - [04/12/27:追記]

このコラムのタイトル「祥子お姉さまぁ」とは、瞳子ちゃんが「特別でないただの一日」で「祐巳に強引に連れていかれる時に、祥子さまに助けを求めた」台詞です。
瞳子ちゃんが『祥子さまを「祥子お姉さま」と呼ぶ』のは、実はひさしぶりなのです。(もちろん、小説に出てくる台詞としての話です)

一覧にしてみました(見落としがあるかもしれません)。

「チェリーブロッサム」では(注意はされるものの)ほとんど「祥子お姉さま」と呼んでしまいます。
「レイニーブルー」では、紅薔薇さま(ロサ・キネンシス)と呼ぶように心掛けているようですが、徹底できていません。
「レイニーブルー」までは、瞳子ちゃん会話の相手はほとんど祥子さまでしたが、「パラソルをさして」では祥子さまが学校を休んでいるので、会話は祐巳とのものになります。実は、ここから先、瞳子ちゃんの会話の相手はほとんど祐巳となります。
「パラソルをさして」では、祥子さまがいないせいか(注意する人がいなくなった?)、呼び方も「祥子お姉さま」に戻ってしまいます。会話相手の祐巳(の無防備さ)につられて、瞳子ちゃんのガードがゆるくなっている感じです。
その後、瞳子ちゃんの出番は少なくなって、「レディ、GO!」あたりから「紅薔薇さま」の呼び方が定着してきます。
そして、「特別でないただの一日」では、久しぶりに「瞳子ちゃんと祥子さまの会話」があるのですが、「紅薔薇さま」から「祥子さま」の呼び方になります。
「紅薔薇さま」の呼び方の場合、瞳子ちゃんが自分で意識して言葉を選んでいるような印象がありますが、この「祥子さま」の呼び方は自然に出た言葉のような印象です。
「ね、祥子さま? 優お兄さまに学園祭のチケット渡された?」
−−「特別でないただの一日」から引用−−
後に続く台詞の「優お兄さま」(柏木氏のこと)という呼び方と「祥子さま」という呼び方が同列になっているのが印象的です。
瞳子ちゃんびいきの私としては、この「呼び方の変化」から「瞳子ちゃんが祥子お姉さまから祐巳さまへシフトしていく」様子が見えてくるようで、「これは祐巳の妹に決まり!」とか考えてしまうのですが・・・
コラムのタイトルにあるように、祐巳の強引なアタックにパニックぎみの瞳子ちゃんは、思わず昔の呼び方が再発してしまいます。

でも、これが瞳子ちゃんにとって最後の「祥子お姉さま」かもしれない・・・などと想像してしまう、今日この頃・・・
数字はページ番号、カッコ内は、会話の相手の名前

チェリーブロッサム:BGN
142 祥子お姉さま(祥子)
145 祥子お姉さま(由乃)
148 祥子お姉さま(祥子)
158 祥子さま(祥子):「祥子お姉」まで言いかけて言い直す
159 祥子お姉さま(祥子)
160 祥子お姉さま(祥子)
197 祥子お姉さま(祥子)
199 祥子お姉さま(祥子)
226 紅薔薇さま(祥子):マリア祭の宗教裁判での台詞
レイニーブルー
154 祥子お姉さま(祥子)
156 紅薔薇さま(祥子)
161 祥子お姉さま(祥子)
182 紅薔薇さま(祥子)
192 祥子お姉さま(祥子)
193 紅薔薇さま(祥子)
208 祥子お姉さま(祥子)
208 紅薔薇さま(祥子)
パラソルをさして
122 紅薔薇さま(祐巳)
134 祥子お姉さま(祐巳)
135 祥子お姉さま(祐巳)
146 祥子お姉さま(祐巳)
子羊たちの休暇
146 祥子お姉さま(祐巳)
真夏の一ページ:略してOK大作戦(仮)
51 祥子お姉さま(祐巳)
涼風さつさつ
(無し)
レディ、GO!
154 紅薔薇さま(祐巳)
バラエティギフト
73 紅薔薇さま(祐巳&由乃 etc)
チャオ ソレッラ!
(無し)
特別でないただの一日
76 紅薔薇さま(祥子)
108 祥子さま(祥子)
175 祥子お姉さまぁ(祥子)
これだけ書き散らしておいて、致命的な見落としがあったら、かなり恥ずかしいものだ・・・
2004/10/24 16:33:20〔投稿者:女優瞳子〕
「由乃さまや乃梨子が公私でお姉さまのことを呼び分けているので、わたしも使い分けましょう。でも、2つでは皆さまの真似をしたと思われますので、わたしは公で『紅薔薇さま』、祐巳さまの前で『祥子さま』、私で『祥子お姉さま』と使い分けてみせますわ。だって私は女優なのです
2004/10/25 4:15:49〔投稿者:管理人〕
女優瞳子さま、瞳子ちゃんならホントに言いそうなコメント(本音が違ったとしても 笑)ありがとうございます。
2004/10/25 21:1:7〔投稿者:管理人〕
文字数を数えてみたらちょうど130字、女優瞳子さま、もしかしたら途中で切れていませんか? 文字数制限を撤廃しましたので、続きがございましたら、再投稿していただけるとありがたいです。
2004/11/15 11:37:19〔投稿者:いわし〕
これにコメントを付けられずにいたのは真偽を確認、というのとはちょっと違うかもしれませんが実際に読んでみないと分からないな、と思ったからでして。ご指摘の「優お兄さま」との対比は全然気付きませんでしたが、深いですね。妹問題のこういう新しい切り口のものは読んでて嬉しくなります。
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気が変わりましたの    - 04/10/19 -

〔このコラムは、以前「マリみてDB掲示板」に投稿したものをもとに、再構成したものです〕

「マリみてDB掲示板」で、「子羊たちの休暇で、瞳子ちゃんがカナダに行かずにあの避暑地に現れたのはなぜか?」という話題が、以前ありました。
その時、私は(冗談半分で)「カナダに行ってしまうと、『主要登場人物』に載っているのに出番が無くなってしまうので、作者権限で登場させた」という「作者の都合説」を書き込みました。
確かに「カナダに行ってしまうと出番がなくなる」とは言えますが、むりやり出番を作るなら他に方法はいくらでもありそうです。例えば、「略してOK〜」で柏木邸に現れたのは、むりやり出番を作ったという感じがしないでもありませんし(笑)。
冗談はこれくらいにして・・・
・祥子さまと祐巳が一緒に別荘で過ごすなんて、カナダに行ってる場合ではない(祐巳に対抗)。
・アウェーの祐巳が心配で、来てしまった。
前者なら、滞在中、祐巳の邪魔をしに何度でも現れるはずですが、実際には挨拶程度。ですから、おそらく後者なんでしょうね。
まあ、「旅行が取り止めになったのでいつものように避暑に来ただけ」という可能性もありますが。
ところで、私は、理由よりも「どうやってカナダ旅行を取り止めたのか」のほうが気になります。
「カナダは?」
 そのことに触れられたくないのか、松平のお嬢様はプイッと横を向いて言った。
「気が変わりましたの」
「そ、そう」
 相変わらず、祐巳に対してはすげない態度である。
−−「子羊たちの休暇」から引用−−
この含みのある文章から、「作者は番外編が書ける程度の裏設定は考えているだろう」と想像しています。
瞳子ちゃんのカナダ旅行は、祥子さまの言葉によると「両親と〜」ということでしたから、家族旅行でしょう。それが中止になるとしたら、どういう場合がありえるでしょう。
・急に、両親のどちらかに急用が出来て中止になった。
・誰かが急病になった(回復はしたとしても海外旅行は不安)ので中止になった。
など、無難な理由はいくらでも作れますが、小説にある「そのことに触れられたくないのか」や「気が変わりましたの」という文面から、ついつい「なにかあったに違いない」と想像を膨らませてしまいます。
「気が変わった」というのは、とっさの言い訳でウソである可能性が高いと思います。それに、個人旅行ならともかく家族旅行を「気が変わった」というだけでキャンセルするのは難しいでしょう。
私は、「瞳子ちゃんが両親にわがままをいって、むりやり旅行を中止にした」というようなストーリーを想像したのですが、それはちょっと、いくら何でも・・・と打ち消していました。
でも、「特別でないただの一日」の演劇部を飛び出したときの瞳子ちゃんを見ると、「ちょっとしたことからケンカになり引っ込みがつかなくなってしまう」ということは、大いにありそうな気もしてきます。
・・・
楽しいストーリーが思い付かないので、このくらいにしておきます(だめじゃん、自分)。
2004/10/19 23:18:20〔投稿者:いわし〕
確かにこれは気になる点ですね。自分的には中止といわずとも自分だけ少し早く帰ってきたり、とか祐巳の事を思って〜的な説を推したいです。
2004/10/19 23:28:51〔投稿者:此花〕
実は瞳子って「特別〜」が出る前の可南子と同じで、柏木のいとこであること以外には家族の事が一切出ていないんですよね。
2004/10/20 2:0:28〔投稿者:管理人〕
祥子さま視点が「〜不在」まで存在しませんでしたが、作者は、祐巳に近いキャラほど「視点」を避けているような気がします。瞳子ちゃん視点もありませんので、基本的に謎が多い。本音をしゃべらせてしまうとあとあと困るからかもしれません。
2004/10/23 2:36:8〔投稿者:朱夏〕
瞳子には、何かと思わせぶりな記述が多いですよね。「パラソル」で祐巳と瞳子が、ミルクホールで出会うときから、いつも紅薔薇と縁のあるいちごミルクを持っていたり…。なので私は、もし瞳子視点で語られるときが来たら、「チェリーブロッサム」の様に、祐巳・瞳子がスールになる時だと、勝手に思いこんでいました。
2004/10/26 23:7:19〔投稿者:いわし〕
確かに祐巳に近いキャラほど「視点」を避けているというのはあるかもしれませんね。読者の視点を祐巳に近づけて、より祐巳に感情移入させやすくなる効果がありそう。紅いカードの時のように他の人の視点から祐巳を見せられるとドキッとします。いつか祐巳の妹にもそういうのを期待。
2004/10/29 22:54:53〔投稿者:kuro〕
・その時カナダに自分が会いたくない人が来てる事がわかって、行くのを止めた。....というのはどうでしょうか?。 瞳子が祐巳に対して素直になれないのは、祐巳に拒絶されて傷つく事を無意識に恐れるあまり自分の気持に嘘を付いてる為ではないかと私は見ています。 祐巳との過去のいきさつや、自分との距離感をなかなか掴ませてくれない祐巳の「天然」の性格(「またそういう無防備な顔をする」etc)もあるでしょうが、負けん気の強い瞳子の性格を考えるとそれだけでは弱い気もします。もしかしたら過去にトラウマになる様な事があったのかもしれないと思っていましたが、そこでワトソンさんのコラムを見て閃きました。
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リリアンかわら版のインタビュー    - 04/10/16 -

〔このコラムは、以前「マリみてDB掲示板」に投稿したものをもとに、加筆修正したものです〕

「無印(初巻)」で、祥子さまはリリアンかわら版のインタビューを受けています。
その後(黄薔薇革命での三奈子さまの言葉)の内容から「一度は祐巳に断られたこと」と「シンデレラの役をかけて勝負している」は話していると想像できます。
三奈子さまを納得させ、結果的にリリアンかわら版読者を満足させた筋書きというのは、どんな内容だったのでしょう。
「男嫌い」については話していないでしょう。
祐巳を妹にしようとした経緯も、はたして真実(ほとんど出会いがしらだった)を話したのでしょうか。
祥子さまが「シンデレラ役をおりたがっている」ことを明かしてしまうと、その理由を説明するのが難しい。
そもそも「なぜ賭けをするのか」をどう説明するのか。
肝心なことを秘密にして中途半端に明かした程度では、三奈子さまに「そんなんじゃ納得できません」と言われそうです。
というわけで、妄想してみます。
「最初にお聞きしますが、福沢祐巳さんに申し込まれて、断られたというのは本当ですか?」
「祐巳に申し込んだのは事実です。断られたというのも間違いではありませんが、少々事情があります」
「その事情というのを詳しく教えてください」
「まず、私は祐巳という存在をその時まで認識していなかったことを告白しなければなりません。ですが、薔薇の館で出会い、すぐに『この子こそ妹に相応しい』と確信しました」
「それで、その場で申し込まれたわけですね」
「そうです。ですが、そこには薔薇さま方が三人とも居合わせていまして、祐巳にしてみればあまりに突然過ぎて混乱してしまったのだと思います」
「なるほど、それで祐巳さんは思わず断ってしまったと・・・」
「私も反省し、祐巳に、私の行動が決して軽い気持ちによるものでないことを説明しますと、祐巳も解ってくれたようです」
「ならば、なぜ姉妹になっていないのでしょう」
「混乱していたとはいえ、祐巳は一度断ってしまいましたし、短時間でころころ態度を変えるようなところを見せたくなかったのかもしれません。薔薇さま方にも、少し時間をおくように言われました」
「それで、引き下がったのですか?」
「いいえ、決していい加減な気持ちではないことを訴えました。そして私は、気持ちの強さを例えるつもりで『シンデレラの役をかけてもいい』といったのです」
「それは、祐巳さんを妹にすることを認めてくれるなら、役をおりてもいいという意味ですね」
「そうです。ですが、薔薇さま方はさらに条件を付け加えられたのです。もしそうなった場合、空いたシンデレラ役は祐巳にさせるというのです」
「それは、厳しいですね」
「これは、祐巳が私に同情して安易に行動しないように釘をさされたのでしょう。祐巳も私がシンデレラをやることを望んでいるようです。ですが、あきらめたわけではありません。まだ、学園祭まで時間がありますので」
・・・
という感じでどうでしょう。これでは「ほとんど祥子さまの作り話」ですが、真実がほとんど明かせないのですからしかたありません。
2004/10/16 9:32:57〔投稿者:円〕
あるいは、最低限の情報しか与えられなかった三奈子さまが、読者の納得するような話を作ったのかもしれません
2004/10/16 20:50:53〔投稿者:管理人〕
黄薔薇革命の43〜44ページから想像しているのですが、記事の一時差し止め&祐巳への直接取材自粛の代わりに、結構詳しく話す必要があると思うのです
2004/10/16 23:3:28〔投稿者:いわし〕
祐巳には逃げられて満足のいく取材が出来ていない三奈子さまにとって祥子さまの協力はかなりの「餌」だと思うので、先に条件さえ取り付けてあるなら一部を詳しく話してくれなかったとて文句は付けられないんじゃ…(祥子さま相手ですし)って長くてスイマセン
2004/10/17 13:3:0〔投稿者:管理人〕
黄薔薇革命を読む限り、三奈子さまは「シンデレラと切っても切れない話題」と知らされていて、後日談の取材が約束されていたと思います。それだけでも、満足するかもしれませんね。その場合は「後日談でどのように説明されたか」ということになります
2004/10/29 23:6:14〔投稿者:kuro〕
私もいわしさんの考察の方に同意です、すいません。 まず祥子は祐巳側の気持ちを憶測でべらべら喋っちゃいけませんよね。おそらく一通りの事実関係と顛末、後は「スール制度についてどう思か」みたいな差し障りのない内容で空白が埋められていたのではないでしょうか?。 祥子としてはまず「祐巳から手を引かせる」という事を約束させた上で取材に応じれば良かっただけだと思うので比較的交渉は楽だったと思います。一方三奈子は注目を集めるスクープが取れただけでご満悦の様子です、記事の内容がどれだけ核心に迫ってるかについては元々無頓着な人ですし。相手が今の真美ならこうはいかないと思いますが(笑)。 なんか全面否定みたいになっちゃって申し訳ない!(^^;)
2004/10/29 23:18:52〔投稿者:kuro〕
それと、この時点で祥子は「どうしてロザリオを受け取らないか」という祐巳の本当の気持ちをある程度理解できていたと思いますね。あの祥子が自分のプライドを落としてまで直談判して取材に応じた訳ですから、よっぽど祐巳の事が気に入ったという事でしょう。水曜日の講堂の裏手での二人のやり取りからもその事が伺えます、祥子は自分がインタビューに答える代わりにロザリオ受け取れという提案を祐巳から断られた後、楽しげに笑って背を向けています・・・。それにしてもこの時の祥子、「明日あたり一雨きそう」とわざと意地悪な事を言って祐巳を試したりしてますが、ちょっとした「恋の駆け引き」を楽しんでる様ですね、たぶんそんな祐巳が可愛くて少し虐めてみたくなったのでしょう。そういう二人の思いの片鱗ぐらいは語られたのではないでしょうか?
2004/11/07 08:24:01〔投稿者:管理人〕
「無印」での祥子さまの気持ちをについての"私の想像"を、新しくコラム「『無印』での祥子さまの気持ち」として書いてみました。そちらをご覧ください。
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「何のために」取っておく?    - 04/10/14 -

〔このコラムは、以前「マリみてDB掲示板」に投稿したものを修正したものです〕

「レディ、GO!」の由乃さんのせりふ。
『ジョーカーと思って取っておいたんだけれど、仕方ない。祐巳さんでいく』
由乃さんは祐巳を「何のために」取っておこうとしていたのでしょう。この最終競技直前の時点で。
由乃さんの「仕方がない」という言葉から、ここで祐巳という切り札(ジョーカー)を使うことで、何かをあきらめたように受け取れます。
何をあきらめ、祐巳を何のために取っておきたかったのでしょう。
私の妄想(暴走?)は、次のようなものです。
由乃さんは、実はリレーで走るつもりはなかったのです。
なにか、とにかく理由を付けて、祐巳と交代するつもりだった。祐巳相手なら説得できる自信があった。
(交代選手の第1候補は道世さんを考えていたが、道世さんを説得するのは難しいとも考えていた。)
ところが、逸絵さんが走れないという事態になり、由乃さんは(内心)大いにあせります。
自分の交代枠に祐巳を考えていた由乃さんは、逸絵さんの代わりを、なんとか祐巳以外からと考えます。
でも、頼みの道世さんはいません。代わりの選手が見つからず、「祐巳さんでいく」決心をした時、同時に「自分も走る」決心をした。
逸絵さんが聞いたら「私の涙は何だったの!」と激怒しそうな話です。
ですが、上記の由乃さんのせりふから、このような妄想に行き着いてしまいました。
由乃さんは、勝負師だと思うので、「自分が交代することで勝てる」と考えれば「参加する意義よりも勝負を優先する」のではとも考えました。
これは、私の妄想です。由乃さんファンの方、本気で怒ったりしないでくださいね(できれば、笑い飛ばしてください)。

〔「マリみてDB掲示板」に投稿したときは、「由乃さんは真剣に走るつもりだったと思います」という意見が多数寄せられました。「あきらめた」は「足の速い人を代わりにする」のあきらめたという意味では、という意見もありました。私の妄想への賛同意見はありませんでした(汗)。〕
2004/10/15 22:24:13〔投稿者:いわし〕
自分も足の速い人を代わりにするのを諦めたのでは、と思いました。由乃さんもあれ程大見得切っての参加ですからねぇ…逃げたなんて思われるのは我慢できないんじゃ
2004/10/16 1:36:38〔投稿者:管理人〕
いわしさま、またまたコメントありがとうございます。「取っておいた」という以上、祐巳を別の何かに使うつもりだったように思えてしかたありません。私がひねくれているのでしょうね(笑)。
2004/11/16 01:32:39〔投稿者:kuro〕
たぶんそれだけ祐巳が由乃に友人として信頼されてるという事なんじゃないかな?。これも本編読み直してなくて申し訳ないのですが、リレーに限らず他の競技でもこういうトラブルが起こりえる事は容易に想像できる訳で、たぶん由乃はそういう困った時には祐巳に頼もうと思っていたんじゃないかな?。祐巳だったらなんだかんだ言いつつも、いざやる段になったら全力投球でやってくれるって由乃にはよく解ってる。一生懸命やって結果として負けるのなら由乃も満足だろうけど、他の人に頼んで嫌々やって負けて来るのとかって由乃は絶対我慢できない人でしょ。
2004/11/16 01:48:17〔投稿者:kuro〕
ああ、そうか「ジョーカー(切り札)」と言っていたのか・・・、だったらとりあえず競技はリレー限定かもしれませんね。でも後半の部分はこんな感じでいいんじゃないかな?。
2004/11/19 03:45:59〔投稿者:管理人〕
祐巳を由乃さん以外の誰と交代しても戦力が上がるとは思えません。だから、使うとすれば「由乃さんの代打かなぁ」と思ったわけですが、だからこそ、ぎりぎりまで祐巳を使うのを渋っただけで「他意はないのかも」とも、思えてきました。
まあ、けっきょく、解らないのですが(笑)。
2004/11/21 21:42:24〔投稿者:バルミラ〕
この場合のジョーカーは「切り札=強い」ではなく「ワイルドカード=何にでも使える」だと思います。由乃は祐巳なら自分が頼めばどんな状況でも断らない(断れない)とわかっているので、そう称したのでしょう。ただ、これはあくまで私的な友誼です。由乃は(勝ち負け以前に)体育祭実行委員=公人としての職務をきちんとはたしたかったのでしょうが、その公務を果たすのに私的な関係を利用するのが、少なからず不本意だったのでしょう——白薔薇さま(志摩子)を担ぎ上げている紫チームへの反発もあったかもしれません——。「仕方ない」は、こういった、由乃の個人的なこだわりから発した言葉だと思います。
2011/08/02 05:48:32〔投稿者:Mattingly〕
Got it! Thanks a lot again for heplnig me out!
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「さつさつ」ってなに?    - 04/10/12 -

〔このコラムは、以前「マリみてDB掲示板」に投稿したものを修正したものです〕

「涼風さつさつ」の「さつさつ」ですが、みなさん意味をご存じでしょうか?
私は「なにかの擬音語か擬態語かなぁ」と、意味がわからないまま読んでいました。
正確な意味を知ろうとgoo国語辞典で検索してみましたがヒットしません。もしかして「今野先生の造語?」と思いつつ、いろいろ検索したところ、見つけました。
【颯颯】
(1)風の吹くさま。風の音を立てるさま。
(2)人の態度などがさわやかで勇ましいさま。颯爽(さつそう)。
恥ずかしながら、この言葉をこの歳(十分すぎる大人です)になるまで知りませんでした。なるほど、作品のタイトルにふさわしい言葉です。
ですが、この「颯颯」の読みは「さっさつ」なのです。
念のため図書館でいろいろな辞書(古語辞典も)で調べてみましたが、すべて「さっさつ」で、「さつさつ」という読み方もあるというような表記は見つけられませんでした。
ただ、あちこち検索して見つけたあるサイトで、「ルビ文字が同じになってしまうので、読みが誤解されやすい例」としてあげられていました。
さて、どう解釈しましょう。
(1)作者の造語。文字どおり「さつさつ」と読み、意味も言葉の雰囲気から自由に解釈してよい。
(2)意味は「颯颯」ですが「さつさつ」とわざわざ仮名書きしているので、文字どおり「さつさつ」と読んでもらいたいというのが作者の意図。
(3)意味は「颯颯」で、表記も「さつさつ」ですが、読みは「さっさつ」と読んでもらいたいというのが作者の意図。
(4)意味は「颯颯」で、読みは「さつさつ」。辞書に載っていないからといって、存在しない言葉と決めつけてはいけない。
(5)読みの誤解による作者の間違い。
(6)その他。

〔「マリみてDB掲示板」に投稿したときは、「旧仮名風に“っ”を“つ”と表記したのでは」という意見や、「“颯颯”と漢字で書くのはコバルト読者には・・・」というような意見がありました。〕
2004/10/13 2:22:59〔投稿者:いわし〕
いつの間にかこんなコンテンツが!懐かしいですね、この言葉は自分もDB掲示板で初めて知りました(^^;
2004/10/13 17:54:56〔投稿者:管理人〕
コメントありがとうございます。そういえば掲示板の一番乗りも、いわしさまでしたよね。
2009/09/06 14:03:29〔投稿者:管理人〕
長期間放置して申し訳ありませんでした。一連のコメントはまとめて削除ということにしましたので、ご了承ください。
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コラムというほどのもの?    - 04/10/12 -

・・・かどうかはともかく、ちょっとした文章を書き留めるためのコーナーを作ってみました。ついでに、短いコメントをつけられるようにしてみましたが、自作CGIなので動作に問題があるかもしれません。そんなときは掲示板の方へよろしく(笑)。
2004/10/12 21:33:1〔投稿者:管理人〕
コメントはこんなふうに表示されます。
2004/10/12 21:33:59〔投稿者:管理人〕
追加したコメントは、順に表示されます。
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