コラムあるいは雑文

由乃さんの妹    - 04/12/12 -

マリみてファンの間での最近の話題は、もっぱら「祐巳の妹」。瞳子ちゃんか可南子ちゃんか・・・気になるのは当然ですけどね。
そのせいか、やや影が薄い黄薔薇姉妹・・・というわけで、今回は「由乃さん」に目を向けてみます。

とは言っても由乃さんの妹のヒントと言えるものは少ないです。
可南子ちゃんと黄薔薇の絡みと言えば、「特別〜」で「へた令ちゃん」がおろおろするくらいです。
瞳子ちゃんにしても、由乃さんの「キャラがかぶる」と、令さまの「ああいうのには、慣れている」ぐらいしかありません。
瞳子ちゃんと由乃さんが似ているかという問題ですが、確かに似ているようにも見えます。ですが「由乃さんは地の性格」で「瞳子ちゃんは演技」という点で、決定的に違います。
第三の候補でもあった笙子ちゃんは、蔦子さんに写真立て(ポートレート付き?)を貰うようですし、いよいよ候補がいません。

では、他の一年生はどうなのでしょう。
志摩子さんは「ロザリオの滴」で、祐巳と由乃さんは「一年生に人気がある」と言っています。実際には、志摩子さんがどちらかといえば「近寄りがたい」のに対して、ふたりは「親しみやすい」という意味です。
手術前の由乃さんをよく知っている人は、いまでも遠慮がちかもしれませんが、学年が違う一年生はクラスメートになったことがありませんから、現在の由乃さんが由乃さんのイメージでしょう。
でも、由乃さんは(祐巳と違って)あまり積極的に一年生とかかわろうとはしていません。それはなぜでしょう。
私の想像では一年生の人気は点では祐巳のほうが圧倒的に高いと考えています。祐巳はそのことに気付いていないのですが。
「特別〜」の「縁日村」で、由乃さんは三人の一年生に祐巳のスケジュールを聞かれています。ファン心理として直接は聞きづらいのは分りますが、由乃さんの慣れた対応から「よくあること」であることが伺えます。それに対し、祐巳はあまりそういう経験(一年生に由乃さんや志摩子さんのことを聞かれること)が無いようです。祐巳のことですから、気付いてないだけかもしれませんが。
由乃さんの立場として、もし「話しかけてくる一年生の多くが祐巳目当て」だったとしたら・・・ちょっと悲しいですね。
そこまで偏ってはいないと思いますが、由乃さんがいまひとつ積極的になれない原因にはなるかもしれません。

しかし、タイムリミットはもうすぐです。
剣道の試合は11月末頃ですから最長でも1か月しかありません(マリみてTTのタイムテーブルでは学園祭は10/30でした)。
にもかかわらず、伏線らしい伏線が皆無ということから・・・
やっぱり私の予想は、新キャラで「突然の出会い」的な展開に落ち着きます。
2004/12/12 12:01:09〔投稿者:いわし〕
由乃さんが「令さまにもらったロザリオを渡してもいいくらい」の妹を見つけるのは正直想像できませんね〜。「突然の出会い」は自分の中でも最有力説なのですが。剣道大会前、と言う事で剣道部がらみという可能性も十分ありえるかなー。令さま目当てじゃなくて由乃さん目当ての新人も既にいたりして?
2004/12/12 22:04:30〔投稿者:アルス〕
私の場合、『マリみて』の中で一番好きなキャラがこの由乃さんなので、ぶっちゃけどんな子が妹になっても由乃さんを信じていられると思います。 ただ、『特別でないただの一日』の、瞳子ちゃんの演劇部降板事件の時に彼女を突き放したおかげで、私は二人が姉妹になってほしくなくなったのも事実だったりします。(二人の姉妹化を望んでいる人には申し訳ありませんが・・・) 私としては、剣道部で頑張っている姿が大好きなので、やはり剣道がらみで見つけてほしいと願っています。(もし、次々巻で瞳子ちゃんが演劇部を辞めてまで剣道部に入部する展開を書かれるのなら、誰よりもこの二人の姉妹を祝福するのですけどね!!)
2004/12/13 00:55:52〔投稿者:紫煙〕
はじめまして、ワトソン様。
このコラムはいつも楽しく読ませてもらっている紫煙と申します。どうぞ宜しくお願いします。
今回のテーマが「由乃さんの妹」という事で、黄薔薇ファン私としてはいつもより楽しく読ませて頂きました。確かに、黄薔薇姉妹と、瞳子・可南子2人との関係は祐巳というワンクッションを置いての関係っぽいですし、1年生達との絡みは少ないように思います(由乃さんLOVEな人の描写は記憶にないですね/笑)。となると、新キャラの登場なのでしょうか?一応、私の予想というより願望?としては、由乃さんには、ハラハラドキドキのスール選びをして欲しいので(笑)、瞳子・可南子よりも、新キャラや笙子さんの方に期待したいところです。(でも、笙子さんの場合だと「乙女の港」というか「片手だけつないで」のような展開になりそうな気がしますが。苦笑)
2004/12/13 17:29:24〔投稿者:円〕
由乃さんの妹が新登場人物ならば、乃梨子・瞳子・可南子たちに匹敵するぐらいの個性の持ち主でないととても務まらないでしょうね。でもそんな人が現れたら白薔薇姉妹がますます背景化してしまう...
2004/12/13 19:13:58〔投稿者:クライバー〕
こんにちは。ウィンドウズが逝ったので、AirH゛フォンでの入力でして、サクッといきます。
やはり、順番からいっても由乃ちゃんの妹の方が先に決まるような気がします。主人公の祐巳はギリギリまで先伸ばしするのではないかと。面白いのは、由乃ちゃんがキャラのかぶる瞳子ちゃんを先にゲットしてしまうこと。由乃ちゃんの妹に関しては新キャラはないとわたしは見ています。むしろ祐巳の妹の方が新キャラは濃厚な気がするのですが、そうなると登場のタイミングは非常にむずかしい。なにしろ、この時期に新キャラ登場なんてことになったら誰でも「こいつが祐巳の妹!?」って思いますもんね。
祐巳の妹の方が新キャラ、由乃ちゃんの妹が瞳子となると可南子があぶれますが、このままゴメンナサイとなるか、何らかの形で山百合会と関わるのかは微妙なところですね。「特別でない〜」のエピソードをもって、彼女が物語に関係する意義は失われてしまったからです。このままどっちつかずの状態を続けるより、思い切って故郷の学校に転校でもしていった方が彼女のためじゃないかなぁ。
今度の新刊でどこまでストーリーが進むかは分かりませんが、100ページそこそこのボリュームでは大した進展は難しいでしょうから、せめて「レイニー」の時のような壮大な(笑)クリフハンガーを期待。「1巻1ヶ月」という原則から逆算すると、剣道の試合までがタイムリミットの由乃ちゃんの妹問題は、来年最初の新刊で決定するかいいところまで行く可能性が大きい(前後編はちょっとつらい)ので、その長大な予告編というわけですね。
2004/12/13 19:41:27〔投稿者:くりくりまろん〕
由乃さんの「姉妹観」というのはどういうものなのでしょうね。保護下に置こうとする令さまと、そこから独立しようとする由乃さんの(微笑ましい)すれ違いの構図はずっと変わっていないように思われます。依存したりされたりする関係について、まだ安定したイメージを持っていないのではというところが、由乃さんが「妹」選びが難しそうなところにつながっているのではないでしょうか。瞳子を突き放したあたりでも何だか難しそうです。そこで…
・由乃さんと同じようにしっかりしていて、現実的な生徒(ちょっとした機微があれば瞳子も有力な気がしてきます)。
・無条件に守ってあげたくなるような健気さやら可愛らしさやらがある生徒(由乃さんが、突然目覚めます)。
といった両極端が共に考えられるわけで、想像しながら楽しんでおります。
2004/12/13 22:08:27〔投稿者:管理人〕
たくさんのコメントありがとうございます。
紫煙さま、ようこそいらっしゃいました。クライバーさま、AirH"フォンでの入力ですか(ビックリ)。Operaブラウザなのかな。
「祐巳の妹」以上に、さまざまな予想があるようですね。
私は、もしかしたら「可南子ちゃんが剣道を始める」という展開もあり得るかなと思っています。
由「なぜ、可南子ちゃんが剣道部に」
可「バスケ部も考えたのですが、以前から団体競技は向いていないと思っていたんです。それに、こんな中途半端な時期では受け入れる側も迷惑かと思って、その点、剣道は個人競技ですので・・・」
由「剣道部だって、いまは大会前なんだから、素人の指導にかまっている余裕なんかないよ」
可「黄薔薇さまは歓迎してくださいましたが」
令「あ、由乃。悪いけど可南子ちゃんの担当お願い」
みたいな展開・・・(妄想です)
2004/12/14 01:30:22〔投稿者:アルス〕
私としては、可南子ちゃんというキャラは「由乃さんLOVE」で薔薇の館に近づいたor祐巳ちゃん&由乃さんの両方が好き(「由祐」の絡みが好きという私みたく・・・ つまり、二股掛ける妹みたいな感じかな!?) として、登場して欲しかったのが本音であったりします。(何しろ、三角関係モノの作品は今までにいろいろ見てきましたが、どれを見ても納得のある展開になっていない事が多いので、未だに抗体が出来ていなかったりします!!)
これだと瞳子ちゃんのヤキモチも見られつつも、二人の利害は一致している訳ですから、誰も苦しむ人はいなかったでしょうね!!(まあ、「思い込み三角関係」みたいなものです!!)
もし、私がリアルタイムで『マリみて』を読んでいたのならば、手紙を書いてでも今野先生に頼んでいたでしょうけど、「時すでに遅し」でした【泣】)
2004/12/14 09:54:18〔投稿者:バルミラ〕
 私はこちらの方でむしろ瞳子派です。瞳子が出た当初からそうですが、瞳子の性格が見えてくれば見えてくるほど、その傾向は強まります。
 瞳子は、どうも正しい事をしていればいいと考える傾向があるようです。ある意味、純粋で、見ていて小気味いいものがありますが、一面、えらく危なっかしくもあります。特に「自分は正しい事をしているから人に受け入れられる。受け入れられなければ、それは相手が悪い」と決め付けてしまうのが良くないようです。人間は感情の生き物ですから、正しい事をしていても人の反感を買う事は多々あります。生きていくために、もっと他人の負の感情に慣れるべきではないでしょうか。
 その点で、祐巳(に限らず山百合会の人々)は少し善良すぎるような気がします。瞳子が悪い事をすれば叱ってくれるでしょうが、大抵の場合、瞳子は(少なくとも主観的には)悪い事はしていないので、叱るというのが道義的な行為である以上、あまり効果がないでしょう。
 対して、山百合会でただ一人(良い意味で)利己的な由乃なら、叱るのではなく怒るでしょう。怒るというのは感情的な行為で大抵、不条理です。ただ、その不条理さこそが人間関係、特に親しい人との関係では重要です。
 瞳子の頑固さに対するには、由乃ぐらい不条理で強くないとやっていけないのではないでしょうか。確かにケンカやトラブルが絶えないでしょうが、それはスール以外の仲間がフォローすればいい事です。
 逆側から見ても、由乃の妹になって、やっていけそうなのは現時点では瞳子しかいません。可南子や笙子では由乃の妹をやるには(それぞれニュアンスは異なれど)精神的に脆すぎるでしょう。
 あと、スールの話とは別に、山百合会の一年生(再来年度の三薔薇)に今更、別のキャラを入れてもらいたくないという気持ちもあります。縦(スール)の関係はともかくとして、横(乃梨子・瞳子・可南子)の関係はそれなりに出来上がりつつあるのですから、壊すべきではないでしょう。
 上記の事は、毎度の事ながら希望——あるいは結果からの逆算——なので、現状からは「瞳子が由乃の妹になる」とはとても言えません。ただ、瞳子(あるいは可南子)が妹になることを前提にするなら、逆にまったく伏線がない事を利用したアクロバッティングな展開が予想されます。
  例えば、江利子を騙そうとして姉妹の振りをしたら既成事実にされてしまうとか……。
  あるいは祐巳の妹になれるように応援しているうちに情が湧くとか……。
 難しいですが、手が無いわけではなさそうです。