マリア祭
「チェリーブロッサム」で重要な舞台となるリリアン女学園の行事の「マリア祭」は、五月中頃(母の日にちなんで)に行われる。その日、高等部では山百合会主催の新入生歓迎会が行われるのだが、二年目のマリア祭(チェリーブロッサム)が行われたのが、「何曜日で五月の何日なのか」が、実は大問題。
二年目のマリア祭の曜日について、小説から解ること
a. 日曜ではない
午前中、授業をなくしてミサが行われる(つまり、本来授業のある曜日に行われる):チェ41
b. 火〜水曜ではない
「マリア祭まであと三日」のこの日は学校があり昼休みがある(この日は「土〜日曜」ではない):チェ202
c. 水〜木曜ではない
四日前(マリア祭まであと三日の前日)、学校で志摩子さんが乃梨子に「明日、数珠を持ってくる」約束をしている(この日は「土〜日曜」ではない):チェ75
d. 月曜ではない
当日、瞳子ちゃんが「昨日までは(乃梨子が)数珠を鞄に忍ばせていた」という発言で、前日に学校があることが判る:チェ202
e. 金〜土曜ではない
翌日は学校があり昼休みがある(この日は「土〜日曜」ではない):レイ146
というわけで、実はどの曜日もありえないという困った結論が導かれてしまう。
それでは、タイムテーブルが作れなくなってしまうので、どこかで融通して折り合いを付けなければならない。
解釈1
b.の「マリア祭まであと三日」は祐巳の勘違いで、「あと二日」と解釈すれば、b.は「月〜火曜ではない」c.は「火〜水曜ではない」になり、木曜日が可能になる。
解釈2
b.の「マリア祭まであと三日」は祐巳の勘違いで、「あと四日」と解釈すれば、b.は「水〜木曜ではない」c.は「木〜金曜ではない」になり、火曜日が可能になる。
解釈3
c.の「明日、数珠を持ってくる」は志摩子さんの勘違いで、その日は土曜だったと解釈すれば、木曜日が可能になる。
解釈4
d.の瞳子ちゃんの台詞「昨日まで」は、実は勘違いで「先週まで」あるいは「一昨日まで」を言い間違えたと解釈すれば、月曜日が可能になる。
解釈5
e.の「マリア祭の翌日」は祐巳の勘違いで、日曜を挟んで「二日後」のことだったと解釈すれば、土曜日が可能になる。
解釈6
実は、「チェリーブロッサムのマリア祭とレイニーブルーのマリア祭はパラレルワールドで、同じ日とは限らない」と解釈すると、チェリーブロッサムのマリア祭は土曜日で、レイニーブルーのマリア祭は月〜木のいずれかになる。
暫定的結論
本当は「解釈6」としたいところなのですが、最後の手段としてとっておくとして、「解釈4」と「解釈5」を有力案として、暫定採用することにします。理由は、「実際にタイムテーブルを作成してみたところ比較的不都合が少ない」からです。
更新履歴
2004/08/06 : 作成