>超常現象と捉えるかただの偶然と捉えるか
もちろん、読者次第には違いありませんが、、、
偶然の一致といえるほどの一致でもないと思います。
せいぜい、ハンカチ落としをしていた子供たちがいた事と突然の風ぐらい。
公弥の行動自体は意識してまねをしたともいえますから、偶然とはいえません。
ですが、読んでいて「あれ? 時がループしてる?」と感じてしまいます。
そしてそれこそが作者の狙いだと思いますので、「偶然の一致にすぎない」と(その感覚を)切り捨ててしまっては読んだかいがありません。
実はそれほど不思議でもないのに「なんか不思議?」という読後感こそがこの作品のポイントではないかと。
というのが、私の解釈。
せっかくなので、もっと積極的に「超常現象」と解釈してみます。
公弥は、声をかけられるまであの上級生の存在に気づいていません。
ハンカチ落としをしている子供たちを、かなりよく観察していたのにです。
上級生自身の話から、へとへとになるくらい遊びに参加していたはずです。
ということは、やはりあの上級生は「突風の前は存在していなかった」。
つまり、一年後の公弥がタイムスリップしてきた。
(無事戻れていればいいのですが(笑))
でもさ、一年後の自分に出会っても分からないかもだけど、一年前の自分がいたら分かりますよね。
「一年前の自分みたいに」なんていってる場合じゃないです(笑)。
やはり、あれは別の下級生で、今度こそハンカチが縁で(公弥はまだ二年生ですから)姉妹になれるんじゃないかと想像するほうが楽しいです。
結局、読者次第?