ごきげんよう
ロサ・ギガンテスさま
まず緒雪先生もあとがきに書いていますが、祐巳さん視点のエピソードが一つも入っていない。
このことにより、客観的な祐巳さん像が浮かび上がってきたように思えます。
(読者は今まで祐巳さんというフィルターを通して物語りと接してしていたわけですから。私自身「あこがれのお姉さま福沢祐巳」というのにはピンと来ませんでした)
ああ、それです。
祐巳の「お姉さまらしさ」というのは、その多くが祐巳一人称視点で描かれているために、わかりにくくなっていたことは間違いないでしょう。今巻では冒頭でそれがポンと入ってきて、あ、やったな、と思いました。漸くといいますか。
隠されずに葛藤や混乱が一人称視点で描かれているとすごさがわからないけれど、隠されて結果(発言、態度)だけがわかるようになっていると俄然すごく見えてくるという。シルエットのような感じですね。
ただ一つ引っ掛かるのは可南子ちゃんの不幸を「どこにでもある」と言い切った瞳子ちゃんの秘密にしてはインパクトにかけるような・・・
まあ例えば、加東さん家とか、山辺さん家(予定は未定)とか、あのような場合もありますから。
ある程度予想も可能であったために、読者にとってはインパクトが既に和らげられていたこともあるかもしれませんし。
何より、裏腹であっても、そう言いきる、そう思いこむことが、瞳子ちゃんを支えていたのではないか……たとえ歪んでいても、決壊するよりましだと……
それが「白地図」で、何らかの事柄(これはまだ隠されている部分が多い)によって決壊してしまった。そんなことを考えます。
0項
私もびっくりしました。「プレリュード」ですね。しかも極めて珍しい視点。
出産時に何があったのでしょう……(仮説はありますがここでは差し控えます)
ワトソンさま
「祐巳が持っているのはロザリオ」と予想していましたが、実物の文庫をみてもけっきょく隠されていて分らない。
ところが、文庫に挟まっている「乙女ちっく通信」には、どうどうとそれが「鍵」であることが分るイラストが載ってました。
だまされた・・・(笑)。
な、何ですって〜!?……私の買ったのには「通信」入ってなかった……
私のブログに、あれがロザリオだとして書いた考察長々と載っちゃってますよ〜(独立して考えてもまあいいとは言えるんですけど)
「男が好きなのは本当だよ」
です(えっ、そこですか 笑)。
そこでっす(笑 私にとっては「まだ言うかこいつ」って感じですけど(だったら祐巳の名前が出たとき顔を強ばらせるのはなぜ?みたいな)
私は信じてるぞ〜柏木はホモでも両刀でもないと
彼もシスコンなのら〜(大まじめ)
私にとってはそれより、つい笑っちゃったけどちょっと気になるのはP.133のイラストとP.134で描写された彼の服装です
祐巳よりも瞳子ちゃんが関わったとき、彼はとにかく調子崩しますね……
柏木一人称視点のある程度のボリュームある文章、オフィシャルで読みたいよ〜
彼の水面下でのジタバタ足を見てみたい(ボロボロのブーツがジーパンの下から顔を出しているというのが何とも……)
瞳子ちゃんの鍵は瞳子ちゃんが持っている。その鍵は1つなのか、いくつかあるのか。そして、その鍵にいくつかキーホルダーがついてる。
そんな気がします。
瞳子ちゃん母に起こったことについての仮説について、リンクを張っておきます。見たい方はどうぞ……
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/03/jinkou2-3.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/03/jinkou2-4.html
追加:2006/10/04 03:03