過去ログ[17]

     
     
    No.1042 【「あなたを探しに」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/03/30 01:07
    新刊「あなたを探しに」の発売日になりました。
    ネタばれ用のスレッドを立てておきますので感想等の書き込みにはこちらをご利用ください。

    ネタバレモード解除しました。
    追加:2007/04/28 00:02
     
    -1- No.1043 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/03/30 21:21
    無事、購入&読了しました。
    楽しかったです。

    紅薔薇に関しては個人的な予想がかなり当たってしまって(私の場合、予想が当たるのはあまり良い結果にはならないことが多い)ドキドキしましたが、わだかまりの取れたふたりはとても気持ちよかったです。儀式まで至らなかったのはちょっと拍子抜けでしたが(笑)。

    黄薔薇は・・・今回はのりしろ的役回り、といった感じでしょうか。とりあえず、菜々の一言(91ページ)につきます(笑)。

    白薔薇は新キャラでしたね。
    井川亜美さんの名前を観て私が最初に思ったのは「ほとんどシンメトリー(左右対称)」。
    まあ、それはどうでもいいんですが。
    そうか、志摩子さんは祐巳や由乃さんと比べて一般生徒との交流が少なかったんですよね。
    いわゆる「近寄り難い」というイメージで。
    確かにご褒美がデート(とカード)というのは、いざ当たってみるとたいへんなものかもしれない。

    それはそうと・・・
    桂さんが名前だけでてきました(笑)。
    もしかして、この日の蔦子さんと笙子ちゃんの話が短編で読めるのかも・・・
    あるいは、次の短編集ののりしろになるとか。
    あぁ、でも祐巳と瞳子ちゃんの儀式がまだですから、次が短編集になるとしてものりしろは紅薔薇になるのか。
    妄想は止まらない(笑)。
     
    -2- No.1044 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : 佐分利奇士乃 : 2007/03/31 02:21 :
    購入・読了いたしました……

    瞳子ちゃんの家出について、その直前のやりとりは当たってしまいましたよ。何というか……

    瞳子母の症候に関する予想、外しました。異常→摘出、ではなくて、習慣性流産・不育症の方でしたね。どちらにしてもキツイんですが。
    実の両親の経緯についても。だからって大変なことに違いはありませんが。
    それにしてもいつの間にここまで話す覚悟を決めたのか。
    私は「クリスクロス」での、瞳子ちゃんが社会科準備室から薔薇の館に現れるまでの十数分にあったことを知りたいです。やはり。そこに何かあるのではないか、と。

    髪型が「へその緒」だったというのも、なるほど感心します。

    このあたりふまえてからOVA「さつさつ」見ると、瞳子ちゃんの表情の「ちぐはぐさ」もわかります。天敵に対してあんな表情しませんよ。

    瞳子ちゃんは怒るのが下手なのだなあと思いました。怒りっぽく見えて、あるいはツンケンしているように見えて、実はそれらは心配や不安、恐怖など、別の源泉から出てきたものではないか、と。

    由乃VSちさとさんは、予想通り、予想以上でした……のりしろというのなら、たぶんエポキシ樹脂とか瞬間接着剤みたいな?

    志摩子さんの「お見合いが決まった娘さん」モードの挿絵を見たかったす。
    それから、何となく「チョコレートコート」を思い出しました。今回は軟着陸?

    OVAと呼応させようという意図はなかったと思うのですが、「さつさつ」と「あなたを探しに」、対になっているのではないでしょうか。
    瞳子ちゃんの祐巳に対する思いであるとか。「私を見つけて」に対して「あなたを探しに」であるとか。誰かを探して見つける、ということの意味であるとか。

    とりあえずこんな感じ。

    ワトソンさま

    「姉妹(スール)になる」というまとめ方をすれば、いくつかの短編と祐巳・瞳子の話でくっつけられるかと。蔦子さん・笙子ちゃんでも。
    追加:2007/03/31 02:24
     
    -3- No.1045 【Re:「あなたを探しに」】 投稿者 : 朱夏 : 2007/03/31 19:13
    ごきげんよう。
    東京では、ようやく桜が咲き始めました。
    ちなみに満開の桜の下で、人目のない時「チェリブロ」の志摩子さんと同じポーズを取ったことある人、いるでしょ?(^o^)/ハーイ!

    「四月のデジャブ」→OVA「涼風さつさつ」→「あなたを探しに」と、久しぶりに「マリみて」づくしでした。満足満足!
    で、ふと感じたのが、上記で佐分利奇志乃さんがおっしゃってるように、OVA「さつさつ」と新刊「あなたを探しに」とが、非常に良い距離感を保っていると言うこと。
    これは、偶然でしょうが・・・・祐巳ちゃんの「妹問題」が本格化するのは、まさしく「さつさつ」からでした。
    ここまで来るのに四年。・・・思えば、永かった。
    原作では、たった半年なんだけど。

    で、新刊「あなたを探しに」・・・。
    いつもの冒頭の出だし(p9)、「あなたが何かをなくしたのなら・・・」以下6行に、総てが集約されていると思いました。
    この台詞は、おそらく瞳子ちゃんへ向けた、祐巳ちゃんの心中の呼びかけでしょう。
    でもそれは、なんて優しい眼差し!
    読み始める前から既に、これを見た瞬間、うるっと来てしまいました。
    ここまで言えるとは、祐巳ちゃん、なんて良いお姉さまに成長したことでしょう!

    祐巳ちゃんと瞳子ちゃんとの間の壁が消えて、本当にホッとしています。
    瞳子ちゃんちの家庭事情は、予想とさほどかけ離れてはいなかったんですが、当人達にしてみるときつかったでしょうね。
    悪意のひと言で、瞳子ちゃんは自分が松平家の実子でないことを知りました。
    おそらくそのとき、ひどく傷つくような事を言われたんだと思う。そして、自分の存在の危うさを感じたんでしょう。
    だから瞳子ちゃんは、松平家での自分の存在価値を見いだそうと必死になっていた。
    おじいちゃんの病院の跡継ぎになることは、その必要条件でした。
    盾ロールの髪型も、瞳子ちゃんなりに表現した「母子の絆」のシンボルだったんですね。(佐分利さまのおっしゃる、まさに「ヘソの緒」です)
    でも瞳子ちゃんの両親は、まったく異なった理由で瞳子ちゃんを必要としていた。
    なのにそうした事情までは、瞳子ちゃんは知らなかった。
    こうした事が結局、あの「家出事件」を引き起こしてしまったんでしょう。

    家出した時、真の孤独になった瞳子ちゃんは、心の中に初めて祐巳ちゃんの存在を鮮やかに見いだしたと思う。
    でもそれを、素直に受け入れることがどうしても出来ない。
    今回の巻、冒頭6行のような、あまりに大きな愛を目にすると、かえって素直に受け入れられないものだと思う。
    まして瞳子ちゃんはこれまで、松平家を一歩出ると、あまり良い人間関係に恵まれてこなかったみたい。なので、人に懐疑的だったし。
    でも祐巳ちゃんを受け入れた事で、瞳子ちゃんは、ようやく楽になったはず。
    これから、本当の未来が見えてきそうです。
    瞳子ちゃんが、もっと自然体で生きてくれると嬉しい。


    田沼ちさと、私の中で、ますます好感度アップです。
    今回、彼女がゲームに参加した本心が明らかに。
    それは、単に新聞部ネタを提供するためじゃなかった。
    普通なら、心ない仕打ちをした令さまを怨むところ。
    しかし彼女は体験を怨んでも、決して人を怨まない。同時にまた、自らの憧れの気持も汚さない。
    むしろ、楽しい体験を上書きすることで、リベンジが果たせると考える。しかも仇敵である由乃ちゃんをも受け入れることで、令さまにまた一歩近づけると思っている。
    ・・・お見事です。こんな前向きな人、見たことありません。
    剣道もちゃんとやってるみたいだし。ある意味、ホントに強い人です。むしろ憧れます。
    「マリみて」のサブキャラって、ホントにキラキラ輝いてる!

    志摩子さんのデート話はちょっとミステリーっぽく、雑誌コバルトの短編を読んでいる感じでした。
    と言うのも、あくまで志摩子さん視点でありながら、井川亜美&江守千保という、薔薇さまに憧れる一般生徒の心理にフォーカスが当たっていたからだと思う。

    次回はおそらく短編集ですね。
    ゆうに、二回分くらいは話が溜まっています。そこから今野先生が、どういうチョイスをなさるのか楽しみ。
    これまでの内容から考えて、やはりテーマはスールの「出会い」・・・かな?
    のりしろは確かに、蔦子・笙子二人のエピソードがらみが面白そう。「蔦子さんは見ていた事件」って多そうだし。(笑)
    でも意外と、祐巳・瞳子のロザリオ授受のエピソードを微妙に進めながら、短編が二回続くというパターンもありかも。
    そしてその間、「スリピッシュ」新刊が出るとか・・・。

    なお、あとがきを読むと、「これからも書かせていただきます」という今野先生のひとことが。このことから、祐巳・瞳子スールが成立した後も「マリみて」は、しばらく続くと解釈しました。
    ここまで来たら、乃梨子ちゃんと瞳子ちゃんが、妹を作るまで見てみたい気が・・・。
    いやそれならいっそ、二人の薔薇さま選挙も・・・。(笑)
    そう言えば、志摩子さんち小寓寺の跡継ぎ問題が、保留になっていましたね。
    さて私は「特別でない」あたりからもう一度、ゆっくり読み直そうと思っています。
     
    -4- No.1047 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : ほっぷ : 2007/03/31 23:33
    黄薔薇
    「私はあなたに自慢しに来たのよ。令さまとの半日デートがどれだけ楽しかったか。令さまがどんなにやさしかったか。私が」(ファーストデートトライアングルP155)
    一年前のデートの悔し涙、自分に酔い、完璧なデートを演出、実行する令、ごく自然にちさとさんを「由乃」って呼んだんだろうね。令自身気づきもしないで。
    そして、一年前のちさとは、優しい言葉に作り物の笑顔を返して、自分をさらけ出して、「ちさとを見て」と、怒ることもできなかった。
    「何か物足りないと思っていたのよ。そうよ、令さま。令さまに、どんなに楽しかったか報告しないと、このリベンジは完成しないんだわ」(あなたを探しにP187)
    デートを由乃とおもいきり楽しむことで、由乃と張り合ったり、感じたことを素直に返しあったり、本物の自分を感じられた本物の笑顔にめぐり合えた。・・・たぶん?
    【ちさとさんの自分探し】だったんだけど、由乃、好い味だしてたね。自分をさらけ出しすぎて我儘なんだけど嫌味のまったくないカラットしたところ。ちさとさんとの爽やかデート盛り上げてくれました、由乃の歩いて帰るってこだわりに付き合える。ちさとも好い子だね。友情感じました。

    白薔薇
    「なぜだろう、悪いことをしたのは自分だったのだろうかと、志摩子は思ったのだった」(P132)
    白薔薇系は直観力すごいね、特に志摩子様。山百合会の垣根が生む悲劇を未然に防ぎました。
    【志摩子の本物の亜実探し】名探偵志摩子の推理も流石、だけど事実を知ったことより、亜実と千保、二人の笑顔を取り戻せたことに、心底ほっとしたんじゃない、志摩子さんが解決しなければ2人に罪悪感という重いしこりが残ったろうから。

    紅薔薇
    【祐巳の妹探し最終章】良かったね、やっぱりロザリオ授受は、マリア像前で儀式でしょう。次は短編かな、瞳子は良くがんばった、打ち明けるの本当に辛かったと想う。
    以下妄想でつなぎ合わせた部分多々ありなのでご容赦ください。
    以前同じく、親の事で悩みを抱える可南子を評して「彼女は甘えています。自分の置かれた環境を儚んで、かわいそうだって自分自身を哀れんで。世の中には、それくらいの人ゴロゴロいます。もっともっと気の毒な人だって、たくさんいるというのに。自分ばかりが不幸だって拗ねてるのを見ると、私無性にイライラするんです」(レディGOP61)直後祐巳に人それぞれダメージの違いがあるからと諭されると骨折と擦り傷話で瞳子は切り返しました。予想したとおり、瞳子の勘違いですね正確には痛みの程度じゃなく種類が違います、可南子は外傷、つまり外からの傷の痛み、瞳子は精神の内側から崩れていく病気の痛みです。可南子は自分が悪い事を起こしているわけではないので、父親を憎み、男を嫌い、夕子先輩を遠ざけ、幻想を抱いた祐巳を守る事で自分自身の精神のバランスをとることにしました。一方で、瞳子は無邪気さを装う事で自分の痛み(精神の病気、自己嫌悪、または否定)を隠してきた登場初期の頃の口調はその象徴で秘密をしってるはずの祥子さまには心配をかけないため、周囲には気取られないための壁(仮面)を作っていたのでしょう。で、無邪気さ仲間として敦子、美幸がいて3人で孤立しがちなクラスメート可南子を乃梨子の時同様世話焼きしていたんだと想われます、ただ可南子にとって、普通の女学生ファッション、コスメ、スウィーツ辺りの話題で盛り上がれる無邪気さは苦痛だったんじゃないかと、(この部分は瞳子も同じで我慢してたと想う)それで、追い払うため敦子、美幸辺りに私は深刻な悩みを抱えてるのほっといてとなったんだと想うんですよ。だから当時の瞳子の怒りは自分の頑張ってる行為を否定されたことによるもので、事情を知らない可南子には迷惑な瞳子のいかりだったはず。

    補足すると、可南子の背景には逃げ場が用意されているから、自分の痛みを和らげるため憎んだり出来、痛みを紛らわすため幻想に逃げ込んだりすることができる。対して瞳子の背景には逃げ道が無いから痛みを抱え込むしかないし空想に逃れることも出来ない、設定を捨て子や孤児院からの引き取り等にすれば現実逃避や憎しみを抱く素地造りも出来ると想うのだけど、事故で両親なくして自分だけ生き残った背景では心理的逃げ道は皆無だと想う。つまり可南子は甘えてるのではなく甘えられる、瞳子は甘えられない。
    追加:2007/04/03 13:22
     
    -5- No.1048 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : ほっぷ : 2007/04/01 08:49
    ちょと、蛇足気味話題だけど

    極端な話人は自分が不幸になることを望むこともできる。作中瞳子が医者になることが目標だといってるけど、本当の目的は松平の家を継ぐこと=(閉ざされた内面を破り)心の底から家族(両親)を手に入れることなので、医者=夢、幸せではないと想う。今回祐巳の気持ちに応えることで、成長して瞳子は自分を見つめることはできたけど瞳子の悩み問題って、打ち明けたから終わりってもんでもない。多分これからも瞳子は不器用さからいろんな軋轢に苦しむと思うんだよね。祥子様卒業で物語終わってしまうと作中の時間的制約から、後は読者のご想像にお任せしますとなるんだけど。出来れば祐巳卒業まで見てみたい。
    ミステリ好き作家らしく仕込みは整っていて、人気もあるから出版社の許可もでるだろうし、後は作者のやる気次第のような気がするんだけど続けてくださいませんか今野先生。

    ついでに、志摩子は、今回の事件の解決に当たり、迷い無く罪を問わなかった、チェリブロ以前の志摩子ならどうすれば良いか、解決に当たり自らも嘘をつくことに疑問を持ち混乱してしまったと想う、二人の気持ちを第一に考え嘘を容認して受け入れ一切二人を責めることの無かったやさしさは大きく、かっこよかった。矛盾に真剣に悩み、そこから得た答えだから迷いがない。

    あと気になるのは志摩子、蔦子ご一行様の行き先、やっぱり、去年の例の店喫茶店でしょうか?
    -6- No.1049: 【削除】
    この記事は管理者によって削除されました
    管理者コメント
    申し訳ありませんが、DB掲示板のあのスレッドの件について触れない内容で再投稿お願いします。
     
    -7- No.1054 【学生証の顔写真】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/04/08 07:42
    読了しました。マリみては登場人物が頭に入っていれば地の文を追わなくても台詞だけで読めてしまうので、3時間乗る予定の電車の中で40分で読み終えてしまい、ちょっと困ってしまいました(笑)。これから再度読み返します。

    まず気になった点から。リリアンの生徒手帳には顔写真がついていないのでしょうか。
    志摩子は亜実の生徒手帳(を千保が持ってきたところ)を確認していたはずなのに、別人と見破れていません。ということは、少なくとも記名と同じページには顔写真は貼付されていないということです。
    でも、写真なしではJRが通学定期券なり学割証なりの発行を了承しないはずです。実際、精神障害者手帳にはつい最近までプライバシー保護の名目で写真がなかったため、身体障害者や知的障害者と違ってJRから運賃の割引を拒否されたという実例があります。昨年10月から写真がつくようになったので、今後には期待できそうですが。
    …話が逸れました。通学定期・学割用の身分証についてもJRの約款で一定の要求事項があり、その中に写真の貼付も含まれています。
    ちなみに、JRの約款では、高校ならどこでも通学定期・学割OKということにはなっておらず、対象となる学校を個別に指定する形をとっています。例えば、通信制高校の生徒は通学定期を購入できませんし、学割にしても学校ごとの総発行枚数制限の関係上、JR側が生徒数を把握しておく必要があります。
    まあ今野先生は鉄学者ではないので、別のページにも記名と顔写真があって、顔写真のない方のページを見せた、ということにしておきましょう。
     
    -8- No.1055 【瞳子の将来展望】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/04/08 09:18
    瞳子の将来展望ですが、どうも両親と微妙なところで食い違っていますね。
    小さい子供にとって、家業を継ぐという将来展望はごく自然なことです。瞳子が医者になって祖父の病院を継ぐというのもその流れから自然に出てきたことでしょう。

    ところが両親は、瞳子が松平家で育てられた恩義に報いようとして無理をしている、と捉えています。この誤解を解くのが今後の瞳子の課題になりそうです。
     
    -9- No.1056 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/04/08 11:51
    でるもんた・いいじまさま
    リリアンの生徒手帳には顔写真がついていないのでしょうか。
    私も最初はそう思いました。
    なぜなら私の昔(大昔 笑)通った中学と高校では生徒手帳に顔写真があった記憶がありません。
    現在でも、生徒手帳に顔写真がないところは(少数派かもしれませんが)あるようですよ。

    通学定期・学割用の身分証についてもJRの約款で一定の要求事項があり
    私は自転車通学だったのですが、学校側が通学定期購入用に「通学証明書」のようなものを出していたと記憶しています。つまり、私の高校では写真の有無にかかわらず生徒手帳だけでは通学定期は買えなかったわけで、リリアンでも通学定期用に「写真付きの通学証明書」を出しているのかなぁ・・・と。

    ですが。

    ウァレンティーヌスの贈り物(後編)の115ページの静さまの台詞に「『忘れ物を取りに来ました』と言って生徒手帳を見せる。写真が本人だと認められれば、私服でも中に入れてもらえるわ」と、あります。
    ですので、リリアンの生徒手帳には顔写真がついているのです(笑)。

    別のページにも記名と顔写真があって、顔写真のない方のページを見せた
    まあ、志摩子さんは「形式的なこと」と言っていますし、写真のあるページが開かれていたとしても、まじまじと見比べるようなことはしなかったでしょう。江守千保さんもその時点でバレてしまえば素直に白状するつもりだったと思います。
     
    -10- No.1057 【学生証と通学証明書】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/04/09 12:15
    ワトソンさま:
    やはり書いてありましたか。ということは、暗がりで顔がよく見えなかったことにしておきましょう(笑)。

    で、通学証明書ですが、こちらには顔写真はありません。それとは別に、通学定期券や学割乗車券を使うために所持していなければならない身分証明書に関する規定がJRの約款にはあり、うちの大学の場合は1枚の学生証が両者を兼ねています。高校のときは通学証明書と身分証は別々でしたね。

    また大学でも、本来所属しているキャンパスとは別のキャンパスでも授業を受ける(たとえば、専門に進んでから、取り逃した一般教養の単位を取りに来るとか)のでそちらへの通学定期券がほしい、という場合は通学証明書を発行してもらう必要があります。
     
    -11- No.1058 【Re: あなたを探しに;Amazonに投稿しました】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/04/18 11:20
    ごきげんよう。連投失礼します。Amazonにレビューを投稿しました。

    ----ここから----
    実は自分自身を探しに

    バレンタインデートの巻である。
    この巻では、3つの「あなた」探しが同時並行で進行する。由乃は、令ちゃんを挟んでライバル関係にある田沼ちさとの本質を探しに。志摩子は、不在者チャンスでめぐりあった「彼女」の不可思議な挙動の真相を求めて。では、祐巳は?
    実は、祐巳は実質何も「探し」ていないのだ。以前に「向こう側から『どうぞ』と扉が開かれるまで待たなくては、扉は永遠に開かない。」(『大きな扉 小さな鍵』p9)とある通り、完全に祐巳は「待ち」の姿勢に徹している。無くしたものを探しにいくのは瞳子である。そう、今回やっと、「向こう側から…扉が開かれ」たのだ。
    瞳子は、祐巳をある場所に連れていく。そこは瞳子の出自に関わる場所。そして瞳子は、今まで誰にも打ち明けることのできなかった思いの丈を祐巳に打ち明ける。祐巳はそれをただただ寛容に受け止める。
    以前、瞳子は自分の半生を塗り潰された白地図に喩えた。しかし神様は瞳子に、真っ白なページをもう1枚与えたのだ。これは由乃とちさとの関係にしても同様。今後が俄然楽しみになってきた。
    …というわけで、「早くイチャイチャとかイチャイチャとかイチャイチャとかイチャイチャとかしなさいよ」は次巻へのお楽しみ。これを物足りないと見るか、新エピソード満載のはずの次巻まで胸を躍らせながら待つのかは、読者であるあなたの心の中の鍵次第。
    ----ここまで----
    祐巳×瞳子の話にたどりつくまでじらしすぎ、という声が、以前に私が指摘した「『レイニーブルー』のころからのにわかファン」から上がりそうなので、「読者であるあなたの心の中の鍵次第」と書きました。我々は今野先生が扉を開けてくれるまで待たなければいけないわけです(笑)。

    で、私は朱夏さまとは別の場所から、「まだ続く」と判断しました。それは、祐巳が瞳子について、自分と祥子さまとのように、これから思い出を作っていけばいい、と見ている点です。上記の文章で「しかし神様は瞳子に、真っ白なページをもう1枚与えたのだ。」と書いてあるのはそういう意味です。ということは、これから何回か、割と他愛のないドタバタ劇があるんでしょうね。

    『特別でないただの一日』からの一連の物語は一区切りついたようなものですから、ここからしばらくは伏線張りが続くと思います。次回は(間に短編集を挟むかどうかは別として)いよいよ卒業特集ですね。
     
    -12- No.1059 【Re:あなたを探しに】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/04/27 19:54
    なんか書き込みが少ないですねえ…すでに出尽くした話題を確認するだけだからでしょうか。

    ところで、「山の麓の松平病院」の場所が今回とうとう確定しました。
    結論から言うと、送迎バスに乗った駅は西武秩父です。

    今回、瞳子たちはM駅からバスに乗って私鉄の駅に出ました。三鷹駅北口からは西武新宿線・池袋線へ抜けられます。南口から小田急に出られるかな、とすると乗り継ぎの駅(水筒のウーロン茶を飲んだ駅)は箱根湯本かな、とも思ったのですが、どうもバス路線は京王どまりのようです。京王では他県の山までは抜けられません。

    とすると答えは「北口からバスで西武線へ」です。保谷かひばりが丘にバスで出て、そこから急行で飯能へ、そこから乗り継いで西武秩父へ。徒歩で別の路線の駅(御花畑)に行けるという記述が西武秩父という可能性を裏打ちします。

    気になるのは、西武鉄道は実際には全面的に自動改札化されていて、整理券など必要ないということ。まあ、『薔薇のミルフィーユ』のあとがきで今野先生は意図的に実在の場所とは異なる記述をしてある部分がある、という趣旨のことを述べていますから、ここも意図的に変えてあると考えましょう。
     
    -13- No.1060 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/04/28 00:30
    今野先生は意図的に実在の場所とは異なる記述をしてある部分がある
    本来ならあとがきで断るまでもなく、当たり前のことなんですよね。
    「年代の特定も無意味」ということもそれ以前に書かれていました。
    確かにマリみてが最初に書かれてからもう十年経つわけですが、作品世界では一年経っていません(最初に半年巻き戻されたので)。
    これだけ時間が経つと、仮に作者が現実と合わせようとしてもずれてしまうでしょう。

    私は、電車やバスの路線についてはとても疎いので解りませんが、十年違うと事情もかなり違うのではないでしょうか。
    自動改札の普及率も十年前と今では違うのではと思うのです(想像です)。

    私がもっとも気になったのは、でるもんた・いいじまさまの説で「費用はいくらかかるのだろう?」ということです(笑)。
    祐巳と瞳子ちゃんのデート費用で行けるのでしょうか(笑)。
    これこそ、十年前と今とではかなり事情が違いそうですね。
    でも、作者の想定する松平病院までの距離感が先にあって、「それではとても費用が足りない」ということから「デート費用を値上げせざるをえなかった」のではないかと想像しています。
     
    -14- No.1061 【Re: あなたを探しに】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/04/28 12:36
    そういえば確認していませんでした。
    ひばりヶ丘〜西武秩父が610円で、そこまでのバス代は、由乃が乗れなかったバスと同様に210円として、ひとり片道820円。たしかに4倍すると3000円をオーバーしますね。(笑)
     
    -15- No.1062 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : ビスケット扉 : 2007/04/28 13:00
    みなさん、はじめまして。

    気になるのは、西武鉄道は実際には全面的に自動改札化されていて、
    整理券など必要ないということ。

    この整理券は西武バスの整理券ではないでしょうか。
    ただ、始発のM駅から乗っても、整理券をとらなければ行かないのかどうかは
    私には分かりません。

    バス料金は、230円ですので往復で1680円。
    今年の予算が500円上がって一人当たり2千円になったのは、
    そこまで考えてのことではないでしょうか。
     
    -16- No.1063 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/04/30 01:34
    ようこそ、ビスケット扉さま。

    往復で1680円
    なるほど、昼食代がひとり300円でしたからギリギリですね。
     
    -17- No.1064 【Re: あなたを探しに】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/04/30 23:21
    はじめましてごきげんよう、ビスケット扉さま。

    4000円になったのは、昨年の令とちさとのケースを踏まえてのことかと。作中では、「亜実さん」も瞳子も、新聞部から渡された説明書を一瞥して金額について言及しています。瞳子はあの瞬間に、秩父まで行けるかどうか複数の経路の検討(ひばりヶ丘乗り換えの他に、八高線経由とか池袋から特急とか)をしていたのではないかと。

    P.S.
    29日に私の母校の体育祭に行ってきました。1学年200人の中高一貫校、共学ですが中の雰囲気はリリアンの高等部とよく似ています。体育祭(に限らず大抵の課外活動)はうちの場合は中等部と高等部の合同です。
    で、「借り人競走」なる競技があったので、『レディ・GO!』の「親の恥はかき捨て」の一節を思い出しました。スーツを着た男性なんていくらでもいるじゃん…来賓席に。
     
    -18- No.1065 【まとめてレス+TTらしい話】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/05/01 01:08
    佐分利奇士乃さま <#1044>
    蔦子さん・笙子ちゃんはまだないと予想しています。いわく、姉妹になってしまうと被写体として他の生徒と同等に扱えない、と。
    蔦子さんが自分の卒業式のあとに校舎の裏に笙子ちゃんを呼び出してロザリオを渡すといいなあ、と。

    ワトソンさま <#1060>
    年代の特定も無意味
    ですねえ。でも、マリみては細かいところまで丁寧に作りこんであるから、ある程度まで見えてしまうこともあるんですよね…その結果、現実世界との矛盾が生じる、と。たとえば、アリスのキャミソール姿からは1998年以降と分かるし、由乃が乗れなかったバス代は消費税率次第ではそのうち値上がりするかもしれないし。映画の当日券が高校生1500円ということからも年代がそれなりに限定されます。(それにしても前回も今回も、ちさとは前売券なり割引券なりを用意していかなかったんでしょうか…前売券なら高校生以上1300円、割引券持参で当日買うと1200円のはずです。)

    ここでTTらしい話。
    12/24が日曜ということから、翌年の2/14は水曜日。そう、『リリアンかわら版』の定例号の発行日です。きっと、1面は「宝探し本日開催」でしょう。
    もひとつ、令ちゃんは2/25ごろに国公立大学の前期試験を控えているはずです。手作りチョコをそれまで常温保存していたらまず腐ります。はたして島津家の冷凍庫(冷蔵庫不可)に大量のチョコは入るでしょうか?
    (あ、でもセンター試験の願書はどうやって間に合わせて、出願したことをどうやって由乃ママには内緒にしておいたんだろう?)
     
    -19- No.1066 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : ビスケット扉 : 2007/05/06 19:14
    ごきげんよう、でるもんた・いいじまさま

    確かに、本文中では黄色も白も金額の話は出てきますよね。
    ただ、どちらも1500円で収めようとすれば、一寸した設定の
    変更で済んでしまいますが、赤だけは病院に行く事自体が
    不可能になってしまいます。

    ところで、p.139の

    「瞳子ちゃんがあえてこの回りくどいこのルートを選んだのは、一番安く行けるから。途中ま
    でJR線を使えばもっと早く着くだろうけれど、そうすれば四千円という決められた予算をオ
    ーバーするというのだ。」

    なのですが、よくよく考えるとM駅から中央線を4駅西へK駅まで行って西武に乗り継げば、
    その先はバスを使った場合と同じ料金となるため、往復運賃で一人当たりさらに140円
    安くなり、かつ、時間も短縮できます。

    これは、
    1.病院の最寄駅が西武秩父ではなかった
    2.瞳子が勘違いをした
    3.フィクションだからそこまで考える必要はない
    のどれでしょうか。

    私は個人的には2を採りたいと思います。
     
    -20- No.1067 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/05/07 04:34
    ごきげんよう。

    これは盲点でした。
    瞳子の住んでいる家がM駅より東か西かはまだ明らかにされていませんが、もし西だったとしたら「4つ先のK駅」までは定期券が使えそうです。

    で、可能性ですが、「4 マリみて世界には西武国分寺線は存在しない」もありかな、と思います。
     
    -21- No.1068 【Re: 「あなたを探しに」】 投稿者 : でるもんた・いいじま : 2007/05/07 07:29
    追記。
    3.フィクションだからそこまで考える必要はない
    この選択肢は採用したくないです。まず理詰めで考えてみて、どうしても無理がある場合には無理を解消するように辻褄合わせをする、という選択をしたいです。

    #こことは関係ないですけど、乃梨子が雪で高校入試をフイにした
    #件についても、実際には東海道新幹線が夕方から翌朝までずっと
    #止まる大雪はここのところ降っていません。
    #(夕方に雪で止まっても、駅で夜を明かして翌朝一番の便で
    # 東京に向かえば遅刻扱いで処理してくれるはずですし。)
    #そこで、「歴史的な大雪が降り続けた」「架線や信号がやられて
    #朝には復旧しなかった、しかもギリギリの予算だったので空路には
    #迂回できなかった」といった設定を作って楽しむわけです。
     
     
    No.1073 【「フレーム オブ マインド」情報】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/05/24 01:54
    「マンガ王倶楽部」に新刊情報が載りました。
    http://www.mangaoh.co.jp/topic/maria.php
    256ページということで、いつもよりだいぶ厚め。というか、短編7編+書き下ろし2編って、たまってた短編全部入るんですか!
    全部入れるのは無理だと思っていたんですが、その分、書き下ろし2編のページ数は少なそうですね。
    プロローグとエピローグが付くという感じでしょうか。
    はたしてロザリオの授受はあるのか・・・(あるとすればエピローグで?)
     
    -1- No.1074 【Re: 「フレーム オブ マインド」情報】 投稿者 : 朱夏 : 2007/05/24 21:51
    短編7つとは、一気に来ましたね。(笑)
    コバルトに掲載されて時間が経っていることもあって、今読むと結構、新鮮ではないかと思います。
    しかも「のりしろ」には、期待の蔦子さんが登場!
    これまでにない短編集になりそうで、どんな展開になるのか今から楽しみです。


    祐巳・瞳子のロザリオの授受ですが・・・私はやっぱり、本編でやって欲しいなと思っています。
    それも、二人が良いムードでロザリオ授受の儀式をやろうとすると、なにかとお邪魔虫がやってくる、ドタバタコメディ風で。
    今までちょっと重かったので、そう言う展開も楽しいかなと。
     
    -2- No.1076 【A frame of mind】 投稿者 : 佐分利奇士乃 : 2007/05/31 18:15 :
    ごきげんよう。ご無沙汰しております。

    短編集、ですか。しかも7編全部入れると。
    これらのうち半分以上、「スール百景」的な様相を持っていなかったかなぁ、と、そんなことを考えていましたけど
    (うまくいった事例と、失敗事例と、スールならざる「スール的」絆など)
    ついにまとまるわけなのですね。

    書き下ろし2編+のりしろ、ということになるのかな……
    ああ、そうか、なるほど、「写真集」……いや、ベタ焼き(わかる人少ないか)かな?

    (a) frame of mind で、Mac標準仕様のオクスフォード英英辞典を見ると、"a particular mood that influences one's attitude or behavior"とあるので、
    「(誰かの)振る舞いや態度、姿勢に影響する特定の気分」とあるのですけどね。

    しかし、「まんが王」の紹介記事を見ると……あれだ、カメラ(写真)のフレームと掛詞にしているんですね、たぶん。
    それを考えると「心の枠組み」とそのまま使うのではなくて、
    「心でシャッターを切ったときの写真のフレーム」ということになるかしら。
    「いつしか年も」P.140。あれって案外多いことなのかも。

    ブログの更新しなきゃな……
     
    -3- No.1077 【Re:表紙イラストがアップしました】 投稿者 : ロサ・ギガンテス : 2007/06/12 21:58
    ごきげんよう。
    ご無沙汰しております。
    まんが王倶楽部で表紙イラストがアップしました。
    http://61.206.45.162/topic/maria.php
    今回は振り向きざまの蔦子さんと祐巳さんの2ショットです。

    ちなみに「フレーム オブ マインド」と聞いて私は笙子ちゃんの部屋にあるマーブル模様の写真立てを思い浮かべました
     
    -4- No.1078 【Re: 「フレーム オブ マインド」情報】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/06/13 21:24
    表紙イラスト
    あぁ、やっぱり蔦子さんでしたね。
    蔦子さんの手にあるのが何か気になりましたが、よく考えてみれば何かの写真ですね(当然でした)。
    風で何枚か飛ばされてしまって祐巳があわてているところのようです。
     
    -5- No.1079 【「フレームオブマインド」の表紙】 投稿者 : 朱夏 : 2007/06/14 07:35
    表紙イラスト

    これはおもしろい!
    これまでの山百合会への貢献度を思えば、確かに、そろそろ蔦子さんが表紙に登場してもおかしくはないでしょう。
    ただし既刊を見た限り、表紙に登場出来るのは薔薇の館の住人に限るという、暗黙の原則があったように感じます。
    それ以外のキャラクターで表紙に登場したのは、瞳子ちゃんを除けば蟹名静さま、たった一人だけなんですよね。

    それに、気になることも。
    蔦子さんは、これまで決してメインステージには上がらなかったキャラクター。
    リリアンの傍観者であること、つまり「Out of frame」こそが彼女の立ち位置であり、本人もそれを使命と感じていたはず。
    なのに、よりによって今回、ばっちり「frame in」してしまいました。
    これは従来の彼女からすれば、極めて不本意ではなかったのか?

    しかし「あなたを探しに」の巻、こんな記述があります。志摩子さんとの、半日デートの最期の方での出来事。

    「一年生の二人にとって、蔦子さんに写真を撮ってもらうというのは一種の憧れだったらしい。(p185)」

    ・・・このことから推測すると「リリアンの傍観者」であることは、蔦子さんはとって既に不可能な立場になってしまったとも考えられます。
    要するに、蔦子さんもついに、年貢の納め時ってわけでしょうか?(笑)

    だとすれば、この表紙の視点は一体、誰?

    現在のリリアンで、こういう表情の蔦子さんの写真を撮れるとしたら、それは、たった一人しか考えられませんよね。
    追加:2007/06/14 07:40

    (訂正):何を言いたいのかさっぱり分からないので、以下の箇所を訂正します。(-_-;)

    ×「・・・このことから推測すると「リリアンの傍観者」であることは、蔦子さんはとって既に不可能な立場になってしまったとも考えられます」

    ○「・・・このことから推測すると、蔦子さんが「リリアンの傍観者」であり続けることは、既に難しくなっていると考えられます」
    追加:2007/06/15 06:50
     
     
    No.1080 【ロサ・ワトソニアナ】 投稿者 : 朱夏 : 2007/06/15 20:28 :
    ごきげんよう。
    突然ですが・・・と言うか、「マリみて」とは全く関係ない話なのですが・・・。
    ワトソン様は、ご自分のお名前が付いたバラがあることをご存じでしたか?
    それは、ロサ・ワトソニアナという原種です。
    ・・・といえば、なんだかロサ・カニナみたいでしょ?(笑)

    しかも、かなりユニークなバラです。
    でもバラとしては少々地味なので、ちょっとがっかりなさるかも知れません。(^_^;)
    詳しくは、上記のリンクをご覧下さい。
     
    -1- No.1081 【Re: ロサ・ワトソニアナ】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/06/15 21:34
    ロサ・ワトソニアナ
    おぉ!びっくり!

    ぜんぜん知りませんでした(笑)。

    少々地味
    いえいえ、むしろそのほうが知る人ぞ知るって感じでかっこいいと思います。
    といいつつ、もし見かけても絶対気付かないと思いますが(笑)。
     
    -2- No.1082 【Re: ロサ・ワトソニアナ】 投稿者 : 朱夏 : 2007/06/15 22:15
    もし見かけても絶対気付かない

    そんなことはありませんよ。(^_^)
    ショウノスケバラ(ロサ・ワトソニアナ)は、かなり特徴のあるバラです。
    なので、一度見たら強い印象を残します。
    特に、涼しげな風情の葉には明確な特徴がある上、初夏になって可愛らしい花が一面に咲いたら、もはや見間違えようもない品種。
    おっしゃるとおり、バラに詳しい人にとって、知る人ぞ知るバラですね。
     
     
    No.1095 【コバルト8月号+短編「私の巣」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/07/18 21:03
    コバルト8月号が発売されましたので、ネタばれ用スレッドを立てます。
    「私の巣」の感想や「3rdシーズン大特集+大スクープ!!」については、こちらのスレッドにお願いします。
     
    -1- No.1096 【Re: コバルト8月号+短編「私の巣」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/07/18 21:20
    「大スクープ!!」は、「4thシーズン制作決定!!」でしたね。
    ビックリ・・・と、いいたいところですが、あるていど予想していたので、どちらかというと「やっぱり♪」という感じでした。
    (なんで予想していたんでしたっけ・・・「コバルトときめきWEBラジオ」だったかな)

    テレビかOVAかも、どこまでやるかも未定のようですが、やるとなったら「決着付くところまでやるしかないじゃん」と思うんですけどね。
    でも、それは長そうですね。テレビだとしても1クールでやるのはたいへんそう。

    「私の巣」
    途中で、結果の想像がついてしまったと思ったら、作中であっさり否定され、ではどうなるんだと思ったら、なんだやっぱり(笑)な展開でした。
    一番気になったとは「美幸さんのお姉さまのクラスメイト」さんのその後です(笑)。
    冒頭部分を読んでいて「どんなひとだろう」といろいろ想像していたのに、けっきょく登場すらしなかった。
    その後、妹はできたんだろうか〜〜、気になる〜〜(笑)
     
    -2- No.1099 【Re: コバルト8月号+短編「私の巣」】 投稿者 : いわし : 2007/08/01 03:21
    遅くなりましたが…

    4thシーズン制作決定
    どこまでやるんでしょうね。
    無理に1クールとか全5巻とかで祐巳の妹決定までっていうのは
    可能不可能とかじゃなくて、やって欲しくないですが
    どうせ無理なら合間に短編話を挟んだりしたら面白そう?無いかな

    私の巣
    美幸さんのお姉さまのクラスメイト
    言われてみれば、自分も気になります。
    続きがあるとしたら、この人関係で何かあってもおかしくないですよね。
     
     
    No.1087 【「フレーム オブ マインド」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/06/28 21:39
    新刊「フレーム オブ マインド」の発売日になりました。
    (いま、読んでいるところです)

    ネタばれ用のスレッドを立てておきますので感想等の書き込みにはこちらをご利用ください。

    ネタバレモード解除しました。
    追加:2007/07/18 21:05
     
    -1- No.1088 【Re: 「フレーム オブ マインド」】 投稿者 : 朱夏 : 2007/06/29 21:30
    読了しました。
    サブタイトルをつけるなら、「蔦子さんは見ていた・スール百景!」
    のりしろは、「読者リクエストに応えました。懐かしのあの人は今!」
    といったところ?(笑)

    短編集七編プラス、可南子ちゃんの「光りのつぼみ」を加え、盛りだくさん。
    雑誌掲載時から書き加えたかどうか、まだ確認していませんが、どれも何となく印象が違って見えました。
    「光りのつぼみ」の可南子ちゃんがせつない。
    祐巳ちゃん、人を覚えないのもほどほどにしないと、天使の顔した極悪人だよ。(笑)
     
    -2- No.1089 【Re: 「フレーム オブ マインド」】 投稿者 : 管理人(ワトソン) : 2007/06/29 21:33
    「主要登場人物紹介」が・・・
    あぁ、ページを稼ぐためにやむなくですね(確かに登場していない人物を載せるのも変、というのもあるでしょうが)
    ホントにキッツキツですね。
    気のせいか、いつもより行間が狭いような気もしてきます(笑)。

    ・・・
    あれ?
    1ページ18行。他のコバルト文庫を数えてみると・・・1ページ17行!
    ホントにいつもより一行多いみたいです(笑)。

    内容については満足です。
    のりしろがこんなにあるとは思いませんでした(笑)。
    とりあえず気になったのは、「ドッペルかんだん」のフィルム残量の数え間違いが修正されていなかったことです。
    一例として、
    221ページ「本来5でなければ」→「本来6でなければ」
    231ページ「スリーパターン」→「フォーパターン」
    にしないと数が合いません。
     
    -3- No.1090 【Re: 「フレーム オブ マインド」】 投稿者 : いわし : 2007/06/30 02:31 :
    祐巳ファンとしては「光のつぼみ」が凄く良かったです。
    最近の祐巳の成長っぷりに少し寂しさを感じていた、という事なのかもしれませんけどね。
    ボケっぷりがいいですねー(褒めてる?)

    1ページ18行
    全然気が付きませんでした!!
    ああ、本当に頑張ってページ数を抑えていたんですね…。
    あんな膨大な量、おかしいと少しは思ったんですがそんな工夫が…!

    懐かしのあの人
    桂さんの登場シーンはわずかですが、台詞が印象的です。
    ネタ的な意味でなく本当に桂さんファンになってきました
    本編の裏でたまに顔を見せる桂さんのストーリーが気になって気になって。
     
    -4- No.1091 【「ドッペルかいだん」フィルム使用数、再検証】 投稿者 : 朱夏 : 2007/07/01 12:59
    「ドッペルかいだん」の、フィルム枚数の件について。
    以前にもいろいろ書きましたが、その後もずっと気になっていました。
    今改めて考えると、私自身もずいぶん勘違いしていました。
    少々ややこしいですが、整理してみます。

    (その1)それぞれのグループが使用したフィルム枚数の確認

    実はここに、大きなミスプリがあります。
    この間違いが、ますます話をややこしくしているのです。

    p219:×「グループBとグループCも、それに続く。」
       ○「グループAとグループBも、それに続く。」

    何故なら、グループCが使用した枚数は、5行目の多紀さんの台詞で既出だからです。
    しかも、グループAの枚数だけが何処にも書かれていません。
    このことから、上記のように修正した方がよいと判断しました。
    ただし正確に言うと、A、Bの順番はどっちでも良く、以下の台詞はグループの特定が出来ません。

    「私たちは四枚」
    「二人で六枚ですけど……?」

    とりあえず、上記の順番に沿って修正すると、以下のようになります。

     涼子部長 ・・・1枚使用 / 累計01枚 / 残り26枚
     Aグループ ・・・4枚使用 / 累計05枚 / 残り22枚
     Bグループ ・・・6枚使用 / 累計11枚 / 残り16枚
     アリコ  ・・・7枚使用 / 累計18枚 / 残り09枚
     Cグループ ・・・3枚使用 / 累計21枚 / 残り06枚
     アリコ  ・・・4枚使用 / 累計25枚 / 残り02枚
     水湊   ・・・2枚使用 / 累計27枚 / 残り00枚

    Cグループが去った後、アリコがシャッターを押した回数ほ、作品の中では書かれていません。
    しかし計算上は、4回となります。
    さて、そうなると、以下の箇所が問題になります。

    p231:「スリーパターン」

    計算上では、「フォーパターン」になりますが・・・?
    ただしその前の7枚でも、アリコは全て意味不明なものを撮っていました。
    なのでその後の4枚も、自分を映したのは3枚だけだったという結果に、全く矛盾はないと考えます。


    (その2)フィルム使用枚数と、カウンター表示の関係について

    フィルムの使用枚数と残り枚数の関係は、理論上は以下のようになります。

    使用枚数:00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 
    残り枚数:27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 

    使用枚数:14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
    残り枚数:13 12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01 00

    ただしここで、ご注意いただききたいことがあります。
    現実に撮影する際、使い捨てカメラは、フィルムを巻き上げなくてはなりません。
    そこがフィルムカメラの、デジカメとは違う所。
    フィルムの残数カウンターは、フィルムの巻き上げスプロケットに直結しています。
    当然、巻き上げ前と後とでは、カウンターの指し示す位置が変わります。
    ここで残り枚数表示を、どちらに合わせるかで話が違って来ます。
    このカウンター表示を、フィルムを巻き上げたタイミング(つまりシャッターを押せる状態にした時点)で、以下のように調整することも出来るはず。

    巻上回数:01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14
    残り表示:27 26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14  

    巻上回数:15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
    残り表示:13 12 11 10 09 08 07 06 05 04 03 02 01

    お分かりでしょうか? ・・・理論上の「残り枚数」と、「カウンター表示」とは違うのです。(^_^;)
    実際の使い捨てカメラで確認はしていませんが、おそらくこの方が、ユーザーには分かりやすいと思います。

    さて「ドッペルかいだん」では、漫研部員はリリアン生らしく、以下のようなマナーを守っていたとも考えられます。
    それは、撮影した子は後から来る子のために、ちゃんとフィルムを巻き上げて、シャッターを押すだけにしてあげていただろうということ。ただし、あわてて逃げたBグループだけは疑問です。でも水湊ちゃんの直前、Cグループの多紀さんは、このあたり几帳面そう。
    もっとも、フィルムを巻き上げていようといなかろうと、シャッターを押す直前には、上記の様なカウンターを指し示すことになります。
    そうすると以下の点も含め、今野先生の記述は間違っていなかったことになります。

    p221:「表示されている数字は2。とすると撮影枚数は二十五枚という事になる」
    p221:「Cグループは水湊のために五枚残した・・・(中略)・・・本来5でなければ」
     
    -5- No.1092 【ドッペルかいだんのフィルム】 投稿者 : いわし : 2007/07/01 20:00
    面白いですね。
    自分はまったく気付かず読んだ人ですが、ここまで色々考えられるとは!
    文庫化で修正されていないのは気付いた上でなのか気付いていないのか。
    ミスなのかミスじゃないのか微妙な感じですねー

    以下、直接関係ないですが。
    個人的には放置する時はフィルムは巻き上げておかない方がベターだと思うんですがどうでしょう。
    誤作動防止のために、すぐ使わないときは巻き上げないのが基本のような…
    って、本気でどうでもいいですねスイマセン
     
    -6- No.1093 【Re: 「フレーム オブ マインド」】 投稿者 : 朱夏 : 2007/07/02 01:58
    いわしさま


    短編集は基本的に、雑誌掲載時のまま、同じ文章で転載しているようですね。
    今回はページ数がきつきつだったこともあって、イラストが少ないのが残念です。
    桂さんについては、同感です。
    今回、ずいぶん大人っぽくなったように感じます。
    ここに来るまで、彼女にもいろんなドラマがあったのでしょうね。


    放置する時はフィルムは巻き上げておかない方がベター
    正直な話、私もそうします。(笑)
    ただ上記のように書いたのは、あくまで肝試しというシチュエーションを考えてのことでした。
    やっぱり、無駄な親切かもしれません。
     
    -7- No.1107 【Re: 「フレーム オブ マインド」】 投稿者 : ほっぷ : 2007/09/05 23:37
    <四月のデジャブ>
    いちご 「お姉さまは欲しいから、部活に入るなんておかしいわ」
    一絵 「いちごさんはいちごさん。お姉さまが出来たとしても、私たちの友情は変わらないでしょ?」

    事故に会ったいちご、恐怖を打ち消したい思いが強かったのか事故当日の記憶をなくした。
    いちごの記憶が解き明かされていく過程で明かされる一絵の気持ちを想うとやるせない
    一絵は、一日だけの出会いとはいえ意気投合した友人(いちご)と口論を起こし
    その事がきっかけとなった事故を止められなかった。【自責の念】
    意識の戻らない眠ったままのいちごの見舞いに出来るだけ毎日病院に通い話しかけた。
    すぐに、いちごの意識は戻るはずと信じる希望から時がたつほど次第に閉塞感無力感にとらわれたはず
    その思いは、いちごの母も強く感じてて気持ちが弱り、成長期の一絵を見ているのが辛くなり見舞いに来ないでと告げる。【拒絶される辛さと無力感】
    お見舞いに時間をとられ結局入るはずだったバスケット部に入らなかった。
    そのため、望んでいた、お姉さまを作る機会を失った。
    ついでに一絵がバスケット経験者かどうか触れられてないが、伸びた身長と長くなった手足は有効な武器になったんだけど生かせなくなってしまった。
    【得られたかもしれない喜びの喪失】
    双葉が事故当日の記憶をなくしたことを知り、自分の事を忘れられてしまったことを知る【友人を失った悲しみ】
    いろいろ辛い、けれど話の最後に救いがあった。

    いちご あまりに大切すぎて、胸の奥にしまいこんでいた記憶。
    一絵 「そうだよ。私は二年生でいちごさんは一年生なんだから、十分その条件はみたしてるわけでしょ それで、また私こうゆう関係になりたい」

    交差する想い二人を結びつけるのに蔦子さんの撮った素敵な写真が重要な役割を果たした話じゃないかな。
    いちごは記憶を取り戻し写真のように素敵な時間を共有したいと一絵と気持ちが重なり、
    また肌身離さずパスポートに入れられた、写真はいつも一絵を 勇気づけ励ましていた想う。
    これから、スールになり、互いに真剣に向き合って好い思い出を重ねていけたらいいねと思える、読了後さわやかな話でした。
     
    -8- No.1108 【Re: 「フレーム オブ マインド」】 投稿者 : ほっぷ : 2007/09/05 23:43
    <三つ葉のクローバー>
    繭 「祐巳さんといったら、これといって特徴もないごくごく普通の女の子なのである。」
    「けれど、祐巳さんはどんどん変わっていった。春に芽吹く新緑のように、
    日一日と成長しキラキラと輝いていく。もう三つ葉だなんて言えない。
    いつの間にか、彼女は四つ葉のクローバーになっていた。」

    繭 「祐巳さんを輝かせているのは、祥子さまなのではないのか、と。
    祥子さまはたくさんの三つ葉の中から四つ葉を探したのではなく、
    たまたま手に取った三つ葉を四つ葉に変える魔力を持っていたのだ。」

    祐巳の懸命な必死さを知る読者としては、
    祥子さまは祐巳さんが輝きだすきっかけを与えたにすぎない事に思い至るはず、
    ただ側に居たいという純粋な思いだけでなく、喜びを与えたい、
    妹として気持ちの支えになりたい、妹として祥子さまのお役にたてないか、
    祥子さまに恥ずかしい思いをさせない妹でありたい、
    折に触れ様々な姿を読者に示してきたんじゃないかな。
    祐巳が成長しキラキラ輝きだしたのは大切に出来る祥子への想いがあったから。

    幼稚舎の頃探した四つ葉のクローバーは自分(繭自身)を幸せにしたかったから、
    朱弥ちゃんに先を越され四つ葉のクローバーを探さなくなったけれど
    もしかしたら朱弥ちゃんは誰かの笑顔のために探していたのかもしれない、
    大切な誰かの笑顔のためだったら繭は探すことをあきらめたかな?

    ちさと 「そうじゃなくて。上手く言えないんだけれど、令さまの素敵な部分の何割かは、
    由乃さんでできていたの。例えば、由乃さんから令さまを奪えたとするでしょ?
    でも、私はその令さまに物足りなさを感じると思うの。
    私は由乃さんの混ざった令さまのことを、好きだったんだわ。それで・・・・・・」

    なにげに深いな、令とデートの後、由乃の前で泣いたちさとも、きっと成長したんだね。
    由乃と令の関係は特殊で例えがたいものだけど
    祐巳と祥子でも由乃と令いずれにしても、繭が感じた、
    私の中の違和感、自分を輝かせてくれる人ではないという不満とは無縁だよね
    大切にお思えたなら誰とでもスールとして真剣に向き合い、
    受け入れて与えてお互い刺激しあい、より良い方向に変わっていけるんじゃないかな
    繭は栄江さまと、朱弥さんのスール成立を知り、栄江さまの態度に触れなにか悟った様子、
    無邪気に利己的なままで行動した、
    自分を輝かせる(幸せの四つ葉のクローバー)為の姉探しは意味がない。
    表面的な事象に捕らわれ欲張ってみても幸せになれない、
    素敵に見えたから令を奪う、誰かの姉を奪うと言う事も、本質を見誤っていれば意味が無い。
    勘違いから来る誤った行動のテーマの割に繭とちさとの成長が感じられて読後さわやかでした
     
    -9- No.1109 【Re: 「フレーム オブ マインド」】 投稿者 : ほっぷ : 2007/09/07 19:54
    <不器用姫>
    寛美 「男の子たちに引っ張られた髪の毛を、よく結び直してあげた。絡ませたあやとりの毛糸を、ほどいてやったのも私。子供会で出された缶ジュースを開けてあげたのも私。折りたたみ傘をたたんでやったのも私だ。」

    性格を大雑把にいえば、三池さゆり(ミケ)は、おとなしく内向的で他人に態度と言葉で気持ちを伝えるのが出来ない
    寛美(カンちゃん)は姉御肌で世話焼き気質なんだけど、
    行動と言葉がさきばしり勝ちで失敗することもある感じ
    小学生時代もだけど寛美はもしかしたら世話の焼きすぎなんじゃないかな、
    ミケは缶ジュース開けや傘たたみは自分でやれると言いたかったかもしれない
    なんか時間がかかってるミケを見かねて強引に取り返して
    世話やいてるような気がするんだけどどうだろう。
    それはともかく、小学生時代寛美は幸せを感じミケは不幸を感じていた、
    同じ出来事なのに、それぞれ捕らえ方感じ方が変わってきてる
    寛美は大切に想っていたミケを追いかけるようにリリアンに入学した、
    けれど。再会からしてミケは望んでいなかった、
    いじめられていた環境を捨て、全てを過去のこととしてリリアンに来た
    当時最大の味方だったかもしれないカンちゃんも
    嫌悪すべき記憶を呼び起こす煩わしい存在に過ぎない。

    寛美 「はっきりと意志を私に伝えられないミケにも、問題はある。
    そして、そのことに 気づいていない私の方にも。」
    ミケ 「門の前で待ち伏せするし。ことある毎に、昔の話をするし。昼休みに中庭に連れ出すし、おかずを勝手に食べるし。昨日なんて、伯父さまがフランス旅行で買ってきてくれた大切なリボンをとるし。もう、我慢できません」

    寛美は妹にしたいと望んでたのに悲惨だ、再会の喜びも分かち合えず、思い出話で過去の絆を確かめることも否定された。
    寛美が与えたいと望む『守るという約束』はミケには必要とされていなくておそらくその立場には今、最大の理解者の雅美がいる
    寛美がミケとの絆を確かめたくておそらく勇気をもらうため求めたリボンも『なぜそのリボンが必要なのか』ミケに伝えられず奪う形になった
    おかずのウインナーは好物で最後に残す派だったのか?なんてね・・・
    ちなみに志摩子さんにより伝えられた『ミケ体育の授業に遅れるの』一件は乃梨子経由の情報?それとも生徒会や委員会関連で情報ルートあるのかな?

    表題の不器用姫は寛美とミケ双方にかかる言葉だと思う、やはり人間関係は難しい。
    今回の話しは 蔦子さんの気転で2人づつでの話し合いと徳川家康に例えた写真が秀逸。
    ちなみに徳川家康は恐怖のあまり脱糞して帰ってきた顔の肖像画を書かせたらしい。
    上手くまとめられないけど哀しいエピソードで後味は悪かった、だけど間違いなく良作。
    - CGI Scripted by Watoson -
    - アイコン提供:「DMF 素材屋」 -